スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

379 嘔家有癰膿者

379「嘔家有癰膿者、不可治嘔、膿盡自愈。」

「嘔家癰膿有る者、嘔を治すべからず、膿つきれば自ら癒える。」

嘔吐しやすい人に、癰膿が有り、その膿を排出するために嘔吐するということがあります。
この場合は、膿がつきれば嘔吐は無くなるので、嘔吐を止めてはいけません。

実際の病状は、どのようになっているでしょうか。
嘔吐物に膿が混じるということです。

肺炎ならば、膿のようなタンが出ますが、主症は咳です。
吐瀉物中に膿のようなものが混じるということは、神経系の圧迫などではなく、呼吸器系と消化器系のトラブルに限定されます。
呼吸器系ならば、当然咳が主症になります。

この条文の状態は、「消化器系における病気で嘔吐があり、吐瀉物に膿のようなものが混在する、一時的に嘔吐するが、安定すると嘔吐が止まり、正常に戻る。」ということです。
これに該当する病気を検索すると、膿ではないけれど嘔吐物が黄色いということで、胆汁性嘔吐が近い病気となります。
胆汁性嘔吐は新生児や乳幼児に多いようなのですが、状態としては腸閉塞などにより消化物が逆流している状態です。
ですから、消化物が無くなるか、消化物が腸を通過できれば、自癒ということになります。

378 梔子豉湯

378「下利後更煩、按之心下濡者、爲虚煩也、宜梔子豉湯。」

「下痢後さらに煩し、之を按じて心下濡の者は、虚煩と為す也、梔子豉湯に宜し。」

燥屎の次は虚煩ですか。
例えば、前条と関係があるならば、
下痢後、燥屎が有るため煩となり、腹部を按じてみると硬さがある場合は、実している為の煩であるので小承気湯が良いでしょう。
下痢後煩するのですが、腹部を按じてみると柔らか過ぎます、この場合は虚している為の煩ですから梔子豉湯が良いでしょう。
となるのですが、虚していながら煩という陽の症状が現れるため梔子豉湯を使います。
虚煩、虚熱なのですが、
この梔子豉湯というのは、イメージすることが難しいです。

377 下利讝語者、有燥屎也、宜小承氣湯

377「下利讝語者、有燥屎也、宜小承氣湯。」

「下痢し譫語する者は、燥屎有る也、小承気湯に宜し。」
この条では、前条の熱利ではなく、躁屎があるため譫語すると推理しています。
実際には、下痢し譫語している者に、小承気湯を与える場合があり、理由として燥屎があるということですが、実際の排便や腹満、腹痛により燥屎を確認できるわけではないと思います。

376 白頭翁湯

376「下利欲飲水者、以有熱故也、白頭翁湯主之。」

「下痢し、水を飲まんと欲する者は、熱有るを以っての故也、白頭翁湯之を主る。」
374条の補説です。
下痢において、熱利なのか裏寒なのか、微妙な場合は水を飲みたく思うかで判断できます。

375 温裏宜四逆湯、攻表宜桂枝湯

375「下利腹脹滿、身體疼痛者、先温其裏、乃攻其表。温裏宜四逆湯、攻表宜桂枝湯。」

「下痢腹張満し、身体疼痛する者は、先ず其の裏を温め、乃ち其の表を攻む。裏を温めるには四逆湯に宜し、表を攻めるには桂枝湯宜しい。」

これは下痢清穀において表を攻めたら汗が出て張満になった367条に教えてあげたい。

この条文の症状は、373条の通脉四逆湯と類似しています。
下痢清穀は、食事をしていなければ清穀を確認できなく、また清穀の初期のため迷うこともあるでしょう。
身体疼痛と厥とは、類似しています。
下痢清穀に腹痛や腹部違和感があれば、腹満との違いは患者の表現に頼ることになります。
そのような状況においても、通脉四逆湯と四逆湯と桂枝湯との違いを確認しなければなりません。
条文中の違いは、汗が有るかです。
しかし、桂枝湯を与えるときには汗が有るはずです。
375条では四逆湯を与えるときは汗がないと思います。

表証の身体疼痛があるのは、裏寒があるので表に気血が輸送できないためです。しかし373条では、裏寒のために外に熱が残存する場合があると一般的には解釈されています。
やはり問題なのは373条の「厥しているのに汗がある」状態の理解にあり、それによって外熱を通脉四逆湯の適応とするのか、この375条の四逆湯と桂枝湯の適応にするのかが決まります。
≪PREVNEXT≫
プロフィール

しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。