スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

144 小陥胸湯

144「小結胸病、正在心下、按之則痛、脈浮滑者、小陥胸湯主之。」

「小結胸の病は、正に心下に在り、之を按ずれば則ち痛み、脈浮滑の者、小陥胸湯之を主る。」

初めに小さな結胸の場合と前置きして始まっています。
これは結胸と比較して小さいということであり、小さいのは結の程度となります。
本来の結胸ならば、脉は寸口が浮、関上が沈となるところ、脉浮滑となっています。
小結胸では、関上も浮です。
胸膜が結することから、胸腔内圧が高くなることにより静脈環流が停滞し、心臓に入る血液量が減少すると、排出量も減少することになり、それが脉沈となります。
この小結胸では、胸膜の緊張に因る血流の減少よりも、内熱の高まりの影響が強く反映されて脉浮となるのか、または、小結胸による循環量の減少に対し、恒常性を維持しようと血管が拡張し、脉浮となるのかもしれません。

そして滑からは、何を知ることができるでしょうか。
波形から考えると、軽いプラトー波でしょうか。
コロコロと球が転がるように感じる脉です。
脈波の高さが低くなっている形です。
このプラトー波の成り立ちを想像すると、下記のようになります。
心拍出量が小結胸により減少している状況であり、
また橈骨上の脈波の特徴として、血管が硬くなると脈の形は山が高くなります。それは反射脈波が山と重なるからです。滑脈は、ころころと球が転がるような感触です。それは山のすそ野が長いからではないでしょうか。それは、反射脈波が少し遅れて来るからです。その理由は手の血管が拡張しているからです。
そしてこの状況から発展して、小結胸から結胸になると心拍出量が更に減少し、関上が沈となりすが、手の血管は拡張されており関上の沈よりは寸口は浮を現します。
このように考えると、結胸でも脉は滑となるはずです。
苦しい説明になりますが、脉沈に於いて細、微と滑は判別できないと考えました。

「正在心下、按之則痛」とあり、前条とは痛みは軽く範囲も狭くなっています。
ただし「正在心下」というのは、病理としての表現で、「心下痛」とは違います。
つまり「按之則痛」の場所は心下と限定されているわけではありません。

解釈はこのようになります。
「小結胸の病は、胸を按ずれば痛みを感じ、脉が浮滑となります。この者の邪は、正に心下に在り、小陥胸湯が治します。」

スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。