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太陽病下 134 結胸 蔵結

太陽病脉証併治下第七

134「問曰、病有結胸、有藏結、其状如何。答曰、按之痛、寸脈浮、関脈沈、名曰結胸也。何謂藏結、答曰、如結胸状、飲食如故、時時下利、寸脈浮、関脈小細沈緊、名曰藏結。舌上白胎滑者、難治。」

「問て日く、病に結胸有り、臓結有り、其の状ち何如。答て曰く、之を按じて痛み、寸脉浮、関脉沈、名づけて結胸と日う也。何をか臓結と謂う。答えて日く、結胸の状ちの如く、飲食故の如く、時々下痢し、寸脉浮、関脉小細沈緊なるを、名づけて臓結と日う。舌上に白胎滑なる者は、治し難し。」

蔵結は、五蔵あるので 肝蔵結、心蔵結、肺蔵結、脾蔵結、腎蔵結となります。
肺臓結と結胸とは異なります。

寸脉浮、関脉沈・・・結胸は肺蔵結とは違うので、肺自体のトラブルではないということは胸膜と横隔膜が主体のトラブルと考えられます。また腹部を圧迫すると痛みが現れるということは、腹膜の炎症が考えられます。このような状況において「寸口浮、関上沈」の脉とは、どうしてこのようになるのでしょうか。皮下組織の状態は寸関尺ともに同条件なので、寸口が浮ということは手に血が集まっています。関上が沈とは、脈波が弱い、その理由は血管が収縮していることに対して、心拍出量が増加していない、または心臓の拍出量が減少している、その理由は静脈還流量が少ない、その理由は胸膜の炎症による漿液の増加により呼吸運動が影響を受け、吸気時の肺の拡張が低下することにより肺静脈の拡張も低下し心臓への静脈環流量が減少することによります。さらに横隔膜の緊張が加われば嘔も現れるはずです。

寸脉浮、関脉小細沈緊・・・関脉小細沈緊とはどのような脉ですか。
緊・・・私の考えでは、弦ではないので血管自体が緊張しているのではなく、血管を取り巻く皮膚組織が血管を圧迫しているため血管が硬くなる状態を緊と考えています。ですから血管自体の弾力性は健在なので元気です。
沈・・・脉波が弱く圧迫しないと指先に感知しない。結胸と同じ。
この状況に、小と細が加わると、
小さい脉とは、なにが小さいのですか。
血管径、脈波の振幅・・・
細いのは、血管径しかありません。
細いが血管径を現わしているならば、小さいのは脉波の振幅になります。
蔵結において、関上の沈緊が寸口で浮になる理由はなんでしょうか。
体の皮膚は緊張して汗腺は閉じているのに、掌だけは発汗している、つまり精神性発汗により関上まで脉証は沈緊だったのが掌の血管が拡張しているが故に寸口が関上の沈に対して浮に感じるのです。

この場合の浮は沈に対比して考えますので、桂枝湯の脉浮の状況とは違います。
このように結胸蔵結ともに寸浮は精神的緊張による発汗が手掌にあることになります。
結胸より蔵結に脉が小細になるのは腹部の臓器が結することにより、静脈還流がずいぶん阻害されるのでしょう。

飲食故の如く、時々下痢し・・・腑にはトラブルが無いので飲食ができるのですが、蔵結により消化液が出ないので消化ができません。ですから飲食物がある程度貯まると下痢になって排泄します。

舌上に白胎滑なる者は、治し難し・・・蔵の機能低下が起きているで治り難いです。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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