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火逆 その3

115「太陽病中風、以火劫発汗、邪風被火熱、血気流溢、失其常度、両陽相薫灼、其身発黄。陽盛則欲衂、陰虚則小便難。陰陽倶虚竭、身体則枯燥、但頭汗出、剤頚而還。腹満、微喘、口乾、咽爛、或不大便、久則譫語、甚者至噦、手足躁擾、捻衣摸床、小便利者、其人可治。」

「太陽病中風、火を以っておびやかし発汗すれば、邪風火熱を被り、血気は流れが益し、其の常度を失い、両陽相薫灼すれば、其の身黄を発す。陽盛んなれば則ち衂せんと欲し、陰虚すれば則ち小便難し。陰陽倶に虚竭すれば、身体則ち枯躁し、但頭汗出で、頚を剤して還る。腹満、微喘、口乾、咽爛、或は大便せざることあり、久しければ則ち譫語し、甚だしき者は噦するに至り、手足躁擾し、捻衣摸床するも、小便利する者は、其の人治すべし。」

太陽病中風・・・太陽中風との違い
以火却発汗・・・火を使って発汗させる(作法)
邪風被火熱・・・邪の風が火の熱を被り(病理)
血気流溢・・・血気の流れが益し(病理)
失其常度・・・その節度を失う(病理)
両陽相薫灼・・・両陽(邪と血気)互いに薫灼す(病理)
其身発黄・・・其の身が黄色に発す(症状)
陽盛則欲衂・・・陽が盛んになり鼻血が出そうになる(病理と症状)
陰虚則小便難・・・陰が虚すれば、小便が出にくくなる(病理と症状)
陰陽倶虚竭・・・陰陽ともに虚すれば渇する(病理と症状)
身体則枯燥・・・身体はすなわち乾燥して枯れてくる(症状)
但頭汗出・・・頭だけに汗が出る(症状)
剤頚而還・・・頚を斉して還る(病理)
腹満、微喘、口乾、咽爛、或不大便、久則譫語、甚者至噦、手足躁擾、捻衣摸床、小便利者・・・症状
其人可治

条文を読んで腑に落ちないのは、「火を以って発汗してはいけない」のならば、初めから火は使わないでしょう。火を使うことを前提としていることになります。ということは、火の正しい使い方があるはずです。
それは失われた治療法なのか、私が知らないだけのことか、・・・。

火を使って発汗すると、身が黄色気なる。
理由は、風の邪が火の熱により、血気の流れが益し、その節度を失う、邪と血の陽がお互いに熱し合うためです。
「血気流溢、失其常度」ということは、脉証は洪大でしょうか。
この状態になる理由が「両陽相薫灼」ですが、どのようなイメージなのでしょうか。
洪大の脈のイメージは、反乱する川の様子です。
つまり、血液が血管から氾濫して体内の入り、身体を黄色くすると考えたのでしょうか。

ちょっと待って下さい。
川は氾濫してしまえば、落ち着きます。
つまり、身体が黄色になれば邪の陽と血の陽はその勢いは落ち着くのでは、・・・。
この文章は、「其身発黄」の想像の理由であり、現象を説明しているわけではないと考えた方が良さそうです。
そうすると、次の文章が説明しやすくなります。

「其身発黄」の状態において、「陽盛則欲衂、陰虚則小便難、陰陽倶虚竭」の3パターンがあります。

「剤頚而還」は、わかりません。

「腹満、微喘、口乾、咽爛、或不大便、久則譫語、甚者至噦、手足躁擾、捻衣摸床、小便利者、其人可治」ですが、最終的に「小便利する者は、治療が可能です。」ということになります。
それでは腹満から続く症状の必要性はどこに有るのでしょうか。
逆に考えると、口渇、微熱、逆上など、もっと多くの症状が有っても良いのに九つの症状に絞ったのはどうしてでしょうか。

私としてはこの条文は下記の様になります。
「太陽病中風、以火劫発汗、其身発黄。小便利者、其人可治。」

疑問ばかりで、答えが思い浮かびません。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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