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その10 と まとめ

112「傷寒、腹満、譫語、寸口脉浮而緊、此肝乗脾也、名日縦、刺期門。」
113「傷寒発熱、濇濇悪寒、大渇欲飲水、其腹必満、自汗出、小便利、其病欲解、此肝乗肺也、名日横、刺期門。」

針灸治療に関しては、わかりません。

この柴胡証のまとめ
98「傷寒五六日中風、往来寒熱、胸脇苦満、嘿嘿不欲飲食、心煩喜嘔、或胸中煩而不嘔、或渇、或腹中痛、或脇下痞鞕、或心下悸、小便不利、或不渇、身有微熱、或咳者、与小柴胡湯主之。」
99「血弱、気盡、腠理開、邪気因入、与正気相博、結於脇下、正邪分争、往来寒熱、休作有時、嘿嘿不欲飲食、蔵府相連、其痛必下、邪高痛下、故使嘔也、小柴胡湯主之。」
100「服柴胡湯已、渇者属陽明也、以法治之。」
101「得病六七日、脉遅浮弱、悪風寒、手足温、医二三下之、不能食而脇下満痛、面目及身黄、頚項強、小便難者、与柴胡湯、後必下重。本渇飲水而嘔者、柴胡湯不中与也、食穀者噦。」
102「傷寒四五日、身熱、悪風、頚項強、脇下満、手足温而渇者、小柴胡湯主之。」
103「傷寒、陽脉濇、陰脉弦、法当腹中急痛者、先与小建中湯、不差者、小柴胡湯主之。」
104「傷寒中風、有柴胡証、但見一証更是、不必悉具。」
105「凡柴胡湯病証而下之、若柴胡証不罷者、復与柴胡湯、必蒸蒸而振、却発熱汗出而解。」
106「傷寒二三日、心中悸而煩者、小建中湯主之。」
107「太陽病、過経十余日、反二三下之、後四五日、柴胡証仍在者、先与小柴胡湯。嘔不止、心下急、鬱鬱微煩者、為未解也、与大柴胡湯下之則愈。」
108「傷寒十三日不解、胸脇満而嘔、日哺所潮熱、已而微利。此本柴胡証、下之以不得利、今反利者、知医以丸薬下之、此非其治也。潮熱者、実也。先宜小柴胡湯以解外、後以柴胡加芒消湯主之。」
109「傷寒十三日不解、過経、譫語者、以有熱也、当以湯下之。若小便利者、大便当鞕、而反下利、脉調和者、知医以丸薬下之、非其治也。若自下利者、脉当微厥、今反和者、此為内実也、調胃承気湯主之。」
110「太陽病不解、熱結膀胱、其人如狂、血自下、下者愈。其外不解者、尚未可攻、当先解其外。外解已、但少腹急結者、及可攻之、宜桃核承気湯方。」
111「傷寒八九日、下之、胸満、煩驚、小便不利、譫語、一身盡重、不可転側者、柴胡加龍骨牡蠣湯主之。」

日数は、発病までの経過時間と考えられます。
それに対し、条文の記載順が違うのは、各条文の病気の頻度とその条文に対する追記の条文、病態の違いなどを考慮して編纂されています。
98条は一番よく現れる病態です。
条文頭に「傷寒」と書かれた条文が主軸になります。
99,100,101条は、改訂されたときに98条に関連し追記された条文です。

106条の「傷寒二三日」は少し腹痛し、横隔膜が緊張し食道、大動脈、大静脈を圧迫している感じであり、このグループの始まりです。
102条の「傷寒四五日」は、横隔膜の緊張は実は炎症の始まりであったため、神経系が同じ脇下満と頚項強が現れます。
103条では、急腹痛の原因が横隔膜の緊張なのか炎症なのか分からない時には、先に小建中湯を試し、効果がなかったら小柴胡湯を使えば良い。
104条では、98条の中風において柴胡を使う証は、一つでもあれば使う可能性があることになります。
105条では、柴胡湯を使って下したけれども、まだ柴胡証があれば更に柴胡湯を使いなさい。ここで使う柴胡湯は大柴胡湯になります。順番では107条の後なのですが、治療指針的には、更に柴胡湯を使うという指示を明確にする為104条の後にあります。
107条は、頭に傷寒がありません。一連の柴胡剤の対応する病気には入らないと考えています。「過経十余日、反二三下之、後四五日」に柴胡証が在る者に小柴胡湯で効果があることを書いています。
108条、109条は「一三日不解」と治療をしているが治せず、こじれた場合の考え方を示しています。
110条は、これまでの胸腔膜と内のトラブルではなく、外の膀胱と腹膜のトラブルなので傷寒とは書かれていません。それでも大柴胡湯に効果が有るのでここに置かれています。
血が出る場所が3つあるので最初から膀胱と限定しています。
111条は、胸膜、横隔膜、腹膜全体にトラブルが起きた場合を示しています。部分的ではないので最後に書かれています。

このグループは、それまでの桂枝湯や麻黄剤とはあきらかに違います。少し時間が経ち、横隔膜の緊張と炎症、そして胸膜炎がその姿を現わし、炎症と緊張が拡大していく様子がよくわかります。胸膜、横隔膜、腹膜は上中下と別れ、それぞれの場所で症状を現わします。しかし臓腑にまでは病気は広がっていません。あくまで影響を及ぼしているだけですが、気血の流通は阻害されています。それがこのグループの病態です。

ここでの文頭の傷寒は、このグループの独自性を現わした冠のようなものです。ですから98条の中風は、陰陽が分かれているためいろいろな症状を現わす病理のこととなり、これはそれまでの中風と変わりありません。
傷寒と書かれていない条文は、改訂時に追記された条文であり、それは傷寒と同列に扱うことはできないが、病態が似ており使用処方が柴胡剤であるために、この場所にあります。
さらに想像すると、仲景の手元に有った原書には、この傷寒の条文は日数順に書かれてあったものを、その使用頻度に照らし合わして並べ替えたのではないかと思います。
その為98条が最初にあり、小柴胡湯の適応範囲を広げているように思えます。

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承認待ちコメント - - 2010年05月06日 09:49:15

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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