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桃核承気湯 110 その9

110「太陽病不解、熱結膀胱、其人如狂、血自下、下者愈。其外不解者、尚未可攻、当先解其外。外解已、但少腹急結者、及可攻之、宜桃核承気湯方。」

「太陽病解せず、熱膀胱に結して、其の人狂の如く、血自から下る、下る者は愈ゆ。其の外解せざる者は、尚を未だ攻めるべからず、当に先に其の外を解すべし。外解し終り、但だ少腹急結する者は、乃ち之を攻めるべし、桃核承気湯の方に宜し。」

「不解」の始まりは前条に同じなのですが、始めに膀胱と限定してくるということは、逆に言うと、「膀胱以外ではない」との意味も含まれてきます。
これはこの時代の解剖学によって、しっかり臓腑が分類されていたことが分かります。

腹膜の図1
(wikipedia 腹膜より)
12は直腸、13は子宮、14が膀胱、15は恥骨

これまでの柴胡剤の一連のグループは、胸膜、横隔膜、腹膜と関連したトラブルと思われます。
この条文も腹膜の底部に関連し、図からわかるように、その部分には膀胱、子宮、直腸があります。
その為、最初に膀胱と限定して条文は始まっています。
膀胱に絡んだトラブルとして私の思いつく病状は、「発熱に伴い小便の色が濃くなる。」「腎臓結石の排石時における血尿」「容連菌感染後におこる急性糸球体腎炎」「尿路感染症」などです。
この中で、「其の人狂の如く、血自ら下り、下る者は愈る」に当てはまるのは、結石です。
結石の排出時の痛みは狂の如くで、石が排出されれば血尿になりますが、痛みはなくなり治ります。

次に「治らない場合は」と続きます。
結石が自然に排出された以外と、その他の膀胱のトラブルです。
「先解其外」というのは、桃核承気湯の少腹急結以外のことで、小柴胡湯の対応になります。
108条の「先宜小柴胡湯以解外」と同じです。
膀胱に接している腹腔膜の緊張、炎症があれば、小柴胡湯で解できます。
それでも「少腹急結」が有る場合は、癒着か有るので桃核承気湯で瘀血を除きます。
結果は治るかわからないので「宜」となっています。

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Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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