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小柴胡湯、大柴胡湯 107 その6

107「太陽病、過経十余日、反二三下之、後四五日、柴胡証仍在者、先与小柴胡湯。嘔不止、心下急、鬱鬱微煩者、為未解也、与大柴胡湯下之則愈。」

「十数日が過ぎ、反って23回下してしまった、その後45日が経ち、なお柴胡証が在る者には、先に小柴胡湯を与えなさい。
嘔止まず、心下急、鬱鬱微煩者は、未だに治ってはいません、大柴胡湯を与えて之を下せば愈えます。」

ここでは「反」ですから、下さないほうが良かったのに下してしまった。
それも二三回下しているということは、この時点では誤治との認識はありません。
「四五日後」ということは、四五日様子を見ていたことになります。
この四五日は治るかもしれないとの期待を込めた時間でしょうから、この時点でも誤治とは認識していません。
結局、柴胡証が残っている者には、まず小柴胡湯を与えなさいとなり、この時点で下法は誤治だと判断できることになります。

ゆっくり考えてみましょう。
病気になってから、すでに2週間ぐらい経過しています。
この2週間の間に二三下法をしたが誤治であったのか、ともかく様子を見ていた。
様子を見ていたということは、治療方針が決定できなかったとも言えます。
柴胡証が有るが決定には至らないまま四五日が経過した。
「嘔不止、心下急、鬱鬱微煩」があれば、未だに柴胡証が治っておらず大柴胡湯を与え之を下せば愈えます。
ということは、「嘔不止、心下急、鬱鬱微煩」は柴胡証の一部です。

この証があったとしても四五日様子を見ていたのは、何故ですか?

これは大柴胡湯で下して治る症状です。
ということは、小柴胡湯では治らない症状です。
そうではなくて小柴胡湯か大柴胡湯なのか判断ができない為、
初めに小柴胡湯を使い、それで治らないならば大柴胡湯を使います。

小柴胡湯を与える前には、「嘔。心下急、鬱鬱微煩」以外にもいくつかの柴胡証があったかもしれません。
もしもこの病気の治療には小柴胡湯を先に服用させてから大柴胡湯を服用させる順番が必要条件だったと考えると、
この条文の読みはこのようになります。
「すでに10日も経過し柴胡証があったので大柴胡湯で二三回下してみた。それで治りそうだったので23日様子を見ていたが治らない。やはり柴胡証なので先に小柴胡湯を与えて、残った柴胡証の「嘔。心下急、鬱鬱微煩」を大柴胡湯で下して治した。」
つまり小柴胡湯と大柴胡湯の証の違いを明らかにし、また両方の証が有る場合は小柴胡湯から先に与え、その後大柴胡湯を与えなさいという指示をしている条文となります。
そうすると初めに大柴胡湯で二三下したことは誤治と言えます。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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