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95,96、97 桂枝湯

95「太陽病、先下而不愈、因復発汗、以此表裏倶虚、其人因致冒。冒家汗出自愈。所以然者、汗出表和、故也。得裏未和然後復下之。」

「太陽病、先に下したが癒えず、因って復た発汗し、此れを以って表裏倶虚となり、其の人は因って冒を致す。冒家は自然に汗が出れば癒えます。自然の者は、汗が出て表が和す故なり。裏未和せざるに得れば然る後に復之を下す。」

これは発汗下法の使い方の説明になっています。
治らなければ、虚になり逆治になる場合のあることの必然性を現わしています。
治療によって和せば癒え、和せざれば虚になり、また逆治にもなっていきます。

96「太陽病未解、脉陰陽倶停、必先振慄、汗出而解。但陽脉微者、先汗出而解。但陰脉微者、下之而解。若欲下之、宜調胃承気湯主之。」

「太陽病未だ解せず、陰陽の脉倶停、必ず先に振慄し、汗が出て解する。陽脉微をあらわす者は、先に汗が出て解する。陰脉微をあらわす者は、之を下して解する。若し之を下すを欲するは、調胃承気湯が宜しい。」

「脉停」がわかりません。
振慄して汗が出れば治る
陽脉=寸口の脉が尺中の脉よりも微をあらわす場合、汗が出れば治る。
陰脉=尺中の脉が寸口の脉よりも微をあらわす場合、調胃承気湯で下せば治る。
以上の状態を現わしている脈証が「停」となります。
私としては、脉の停は平に近いのではないかと思います。
①に振慄して汗が出れば治るということは、自力で治ることになります。
②に陽脉、陰脉の微が観察できる状態であること。
③に胃腸の邪を一番軽い調胃承気湯で治せると決めていること。
以上より、この病はそれほど重くない為、脉停は脈の振幅が平の時よりも低くなっていると想像します。

この条文の存在意義は、95条に対し発汗下により虚になったり逆治になったりするばかりではなく、治ることのあることを診断基準を示しながら確認しています。

97「太陽病、発熱、汗出者、此為栄弱衛強、故使汗出。欲救邪風者、宜桂枝湯。」

「太陽病、発熱、汗が出る者、此れ栄が弱く衛が強い為、故に汗を出さしむる。邪風の者を救うと欲するは、桂枝湯が宜しい。」

何故に、この文章をここに追加記述したのでしょうか。
「発熱汗出」の病態は、「栄弱衛強」であることを伝えたいからでしょうか。
96「汗出而解」の理由を示したいからでしょうか。

96条を良く読むと、病状が3つあります。
①「振慄して、汗が出て解する。」
②「陽脉微者、汗を出して解する。」
③「陰脉微者、調胃承気湯で下して解する。」
①は、汗が出ていない状態から、振慄して汗が出る。
②は、寸口の脉が微であるから、すでに汗は出ている状態から、更に汗を出して解する。
ことになります。
この②の処方が、この97条の桂枝湯となります。
「邪風者」とは、汗が出ている中風である者となります。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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