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84 真武湯

84「太陽病、発汗し、汗出で解せず、其の人仍ほ発熱し、心下悸、頭眩、身潤動し、振振として地を僻(なで)んと欲する者は、真武湯之を主る。」

文頭が太陽病で始まっています。
前条の虚煩のグループが終り、ここから別のグループになることを示しています。
「発汗して、適度に汗が出たのに病は治っていない。その病人はしばしば発熱し、心下悸、頭眩、身潤動、振振欲僻地の症状が加わっています。」

「仍」・・・①よる。②かさねる、かさなる。③しきりに、しばしば、かさねて。④ついて、したがう。⑤すなわち

67「傷寒、若吐、若下後、心下逆満、気上衝胸、起則頭眩、脈沈緊、発汗則動経、身為振振搖者、茯苓桂枝白朮甘草湯主之。」
68「発汗病不解、反悪寒者、芍薬甘草附子湯主之。」
69「発汗、病仍不解、煩躁者、茯苓四逆湯主之。」
この3条と84条を見比べてみると、
一番繋がりやすいのが、「発汗則動経、身為振振搖者」です。

試しに繋げてみましょう。
「傷寒、若吐、若下後、心下逆満、気上衝胸、起則頭眩、茯苓桂枝白朮甘草湯主之。
        脈沈緊、発汗則動経、身為振振搖者、茯苓桂枝白朮甘草湯主之。
       (脈沈緊)発汗、汗出不解、其人仍発熱、心下悸、頭眩、身潤動、振振欲僻地者、真武湯主之。」
67条でも書きましたが、脈沈緊で発汗する理由は、脈緊の表証があったからです。
そのため発汗したら経が動き出してしまった。
この時の症状は、「心下逆満、気上衝胸、起則頭眩、身為振振搖」です。
これに発熱が加わった場合がこの84条と考えています。
発熱以外の違いは、逆や気上昇が無くなり心下悸になり、足元のふらつきが強くなったことです。

この発熱は何でしょうか。
脈沈緊の表証を発汗したら、発熱し始めたという状況です。
この条文後には不可発汗の条文が続きます。
これは、この条文から発汗によって発熱に導くことがある場合の記述が始まった為、いろいろな場合の忠告の条文が後に続いています。

五苓散の条文を見てください。
「中風、発熱六七日不解而煩、有表裏證、渇欲飲水、水入則吐者、名水逆、五苓散主之。」
いろいろな症状があっても、水逆の場合は五苓散です。
この場合と同じように、発熱があっても、真武湯です。

この真武湯の対応する病気の発熱が理解できませんが、それも病気ですからしかたがないのかもしれません。

28条に「服桂枝湯、或下之、仍頭項強痛、翕翕発熱、無汗、心下満微痛、小便不利者、桂枝去桂加茯苓白朮湯主之。」
これは、発熱が有りながら水の変動が症状に現れている場合です。
傷寒論では、外邪による表証よりも水の流通の異常の方が重要視されていることが分かります。

結局この84条は67条からの関連条文となります。
このことは康治本に「振振欲僻地、脈沈緊者」と記載されていることからもわかります。
また康平本、宋本に「脈沈緊」の記載がないのは、67条の「脈沈緊」と重複すると考えたからではないでしょうか。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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