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83 梔子剤はダメ

83「凡そ梔子湯を用い、病人舊くより微溏する者には、与に之を服さすべからず。」

梔子剤と使ってはいけない場合を示しています。
前条を受け、梔子と乾姜の必要な状態と、梔子剤自体が使えない場合とを区別しています。
現実として考えると、前条において「大いに下して、下痢気味になったら」乾姜を追加してもダメ。虚煩のステージではないことを、82,83条からわかります。

79~83条は、梔子剤の補説となっています。
77条での虚煩の判断材料の少なさを補うように、症状が書かれています。
この83条において、「下痢気味の場合は使用禁止」となっています。
このことが虚煩の「虚」の意味を虚証と思わせる結果になっています。
虚煩は胃気不和による水の流通が阻害されたことにより起こる水逆の治療後に現れる病気です。
梔子剤を服用して下痢気味になる理由は、虚煩以前の胃気不和が残っている為と考えられます。
この胃気不和と下痢を考えるにあたって、胃虚と考える人もあるでしょうが、傷寒論全体を通して邪実の存在があるための病気ですから、この場合も同じように邪実から胃気不和になると考えますので、胃虚とは考えません。
また、それは実際の処方全般の使用例を見た場合、治り方の速度の速さが虚を補うというよりも邪の排除といったほうが適していると実感することからも言えます。

この梔子剤の条文は、初め78条が仲景によって傷寒論に採用され、その後改訂されるごとに条文が追記された様子が伺えます。
これが現代の病態生理のどこに関わっているのか今のところ想像できません。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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