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79,80,81,82 梔子剤

79「発汗若しくは之を下し、煩熱して胸中塞がる者は、梔子豉湯を主る。」

前条の「虚煩」は、煩は症状ですが、虚は病理でした。
ここで「煩熱」というのは、症状のことになります。
「胸中塞」も症状です。

この条文を、私が追記したとするならば、その意味は
「虚」の意味を明確にする為、症例を以ってその実態を明らかにして後人に伝えたかったことになります。
この虚煩は、梔子剤以外の対応する病とステージが異なり、体力の虚実ではなく、一般の病が実像であれば、この病は虚像というように、区別していることを理解してもらいたい。
そのような表現になったのは、「症状から判断し実像の方法で対応したが治らず、梔子剤だと治る一群があることが確定したこと」、「この場合の症状、病理、病態で判断できない為、虚の世界の一群としてまとめたこと」によります。

本来、人体を対象にしている病気に異なるステージを設定して考えるのはおかしく、仲景師も苦痛の判断だったに違ありません。
漢方の発展によって、この虚像を解明し、実像との違いが診断できるようになってほしいと願っていることでしょう。
しかし、私は梔子剤をほとんど使用していないので、効果の実感がありません。
それは、この条文の理解が足りなかったからです。
虚煩は、今後の大きな問題になりました。

80「傷寒五六日、大いに之を下した後、身熱去らず、心中結痛する者は、未だ解せんと欲する也、梔子豉湯之を主る。」

「五六日、大下之後」、ここから虚煩のステージになります。
「身熱、心中結痛」は、症状です。
この症状には、梔子豉湯を与えなさい。

81「傷寒下した後、心煩、腹満し、臥起安からざる者は、梔子厚朴湯之を主る。」

「下後」、ここから虚煩のステージです。

82「傷寒、医丸薬を以って大いに之を下し、身熱去らず、微煩する者は、梔子乾姜湯之を主る。」

「医以丸薬大下之」、ここから虚煩のステージです。

上記の3つの条文は「傷寒」で始まっています。
いままでの傷寒の意味は「陰陽倶」でしたが、ここでは当てはまりません。
虚煩が、異なるステージにおける病気ですが、それでも傷寒論の太陽病編のこの場所に条文を置くことの意義を文頭の「傷寒」に現わしていると思います。
具体的には、「虚煩、それは邪実の病である。」ということです。
「大いに下したが、熱は去らず、煩が微かになった。これは、良くなったわけではなく、乾姜が必要な状態になったのです。」
このように虚煩(異なるステージ)でありながら、処方は梔子豉湯、梔子甘草湯、梔子生姜湯、梔子厚朴湯、梔子乾姜湯などの梔子剤によって、それなりの広い領域を持っていることが傷寒と書かせた理由です。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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