スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

67 茯苓桂枝白朮甘草湯

67「傷寒、若しくは吐し、若しくは下した後、心下逆満し、気上って胸を衝き、起きれば則ち頭眩し、脈沈緊、汗を発すれば則ち経を動じ、身振振と揺を為す者は、茯苓桂枝白朮甘草湯之を主る。」

「傷寒」から、始まっています。

発汗後ではありません。

対応処方としては、前条からの流れを組んでいます。

「心下逆満」と「奔豚」との違いは、
    奔豚は、症状の説明。心下逆満は、心下満は症状、逆は病理の説明になります。
    奔豚でも気の上逆です。

「気上衝胸」は、病理の説明です。
     しかし、衝くという言葉から胸が痛むという症状を連想します。その場合は症状となります。

「起則頭眩」は、症状の説明です。

脈沈緊は、病態の説明。

「経動」は病理

「身為振振揺」は、症状の説明。

康治本では
「発汗若下之後、心下逆満、気上衝胸、起則頭眩者、茯苓桂枝白朮甘草湯主之。」となっています。
この条文ですと、一連の発汗後と考えてもよくなり、「気上衝胸」は奔豚と同類でありながら奔豚を示さず「起則頭眩」と説明することができます。
腸の虚脱状態により気上衝胸を起こすのですが、その発症の症状が「立っているとめまいが起こる」と「横になっているときには何も起こらない」ということです。

もし康治本が原文でこの67条傷寒が後の文だとすると、改訂した意味には、何があるのでしょう。
症状を2つに分けた理由は、「起きれば頭眩」と「身振振と揺をなす」が茯苓桂枝白朮甘草湯で治療できることが分かり、この条文に改訂し、その際に、下と発汗を分けた。
つまりこうなります。
「吐すまたは下すかした後、心下逆満、気上衝胸となる。そして起きれば頭眩し、寝ていれば頭眩は起きない。寝ている時に脈沈緊だからといって発汗をすると経を動じ、寝ていても身体が振振とし揺れているようになった。これらは、全て茯苓桂枝白朮甘草湯で治ります。」

私としては、どうしても条文頭に「発汗」を書きたいのです。
「発汗」を書かずに「傷寒」とした意味は何でしょうか。

58条から始まり、59~61条までが「下後」、62~66条までが「発汗後」、そしてこの67条が総括として「傷寒」ということでしょうか。
61「之を下した後、復た発汗し、昼日煩躁して眠を得ず、夜にして安静し、嘔せず、渇せず、表証なく、脈沈微、身に大熱無き者は、乾姜附子湯之を主る。」
この条文に67条が対応しています。
これも「気上衝胸」から起こる「昼日煩躁不得眠」とうい症状となるのでしょう。
61条では「脈沈微、身無大熱」「無表証」となり発汗の対象ではありませんでした。
この67条では「脈沈緊」となり、発汗の対象になっています。
これは、表証が有ることを意味しています。
このように「気の上逆」は、広範囲に渡るので「傷寒」に分類されたものと考えます。
そして、これらは陰陽の不和からなり、和せば治るとなります。

スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。