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54 病人蔵無他病 宜桂枝湯主之

54「病人蔵に他病無く、時に発熱、自汗出でて愈えざる者は、此れ衛気和せずなり。其の時に先だち汗を発すれば則ち愈ゆ、宜しく桂枝湯之を主どる。」

53条に続き、自汗出る者は栄気すでに和しています。
なのに、治らないのは、衛気が和していない為です。
衛気が和せば、治ります。
衛気を和すには、桂枝湯です。
栄気の和しているのは、汗が出ていることにより確認しますから、
栄気を除外するには、汗が出ていないときになります。
「その時」とは、汗の出ていない時に、桂枝湯を飲ませ、衛気を和しなさい。
となります。

「時発熱」の時と「先其時」の時とは関係ありません。
「時発熱」とは、「発熱の時もあれば平熱の時もある」という状況説明です。
「其時」とは、「自汗出」を指し、「先」であるから「自汗出」以前となります。
「自汗出」の時は、解熱時になり、平熱ではないので発熱時となります。
(発熱状態とは、平熱以上の体温である時であり、解熱時でも発熱状態です。)

この数条文は一見簡単そうに見えますが、病理が細かくなっています。
49~54条
「表の病は麻黄湯」と言いながら、裏虚の場合、栄気不足の場合、栄衛の不和の場合、衛気の不和の場合について書かれています。
たぶん蔵に病あれば尺中に微、遅が現れるでしょう。
49条では、「裏虚、表裏実するのを待ちなさい」、逆を考えると「投薬をしてはいけません」ということになります。
投薬をしないというには、治療する側から言えば辛い選択です。
そこで考え付いたのは、49,50条と53,54条の書かれた時期が違うのではないかということです。
50条の「栄気不足、血少」を53条の「衛気不共栄気和」と説明し直し、対応処方として桂枝湯を追加します。
49条の「裏虚」を54条の「衛気不和」と説明し直し、対応処方として桂枝湯を追加します。
と後人が追記したのではないかと考えたいのですが、上の説明の「栄気不足、血少」と「衛気不共栄気和」の関係、「裏虚」と「衛気不和」の関係を説明できていません。

もし関係がないとするならば、49条は「治療してはいけない場合がある」ことの大切な内容となります。
その場合は、その理由が知りたい。
この数条文はもう一度考える必要があります。
しかし今回はここまでにさせてください。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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