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381 乾嘔吐涎沫、頭痛者、呉茱萸湯主之

381「乾嘔吐涎沫、頭痛者、呉茱萸湯主之。」

「乾嘔して涎沫を吐し、頭痛する者は、呉茱萸湯之を主る。」
乾嘔ですから、むかつきは有りますが実際に物を吐しません。
涎沫は、よだれ、唾液です。これを吐きます。
この唾液は、透明な水ですから、胃内が寒のため外に出てくると考えます。

247「食穀欲嘔者、属陽明也、呉茱萸湯主之、得湯反劇者、屬上焦也。」
313「少陰病、吐利、手足逆冷、煩躁欲死者、呉茱萸湯主之。」
381「乾嘔吐涎沫、頭痛者、呉茱萸湯主之。」
この3条を比べてみましょう。
247条は陽明の病気、内臓の病気で穀物を食することができます。
313条は嘔吐と下痢ですから、食事はできないでしょう。
この313条に比べると、この381条の症状は静かです。

うまくイメージできません。
乾嘔を空腹時のむかつきとします。
そうすると病は、胃酸過多症になります。
胃酸過多症に呑酸が有ります。これは、酸性の液が口中へ逆流上昇する状態で、ひどいときには、口腔の粘膜や舌がしびれ、唾液の分泌が増加することがあります。
逆流性食道炎とも考えられ、機能性胃腸症となります。
しかし頭痛が有りません。
頭痛はストレスと仮定します。
食道下部の括約筋や横隔膜が緩むことによって、胃酸の逆流や食道裂孔ヘルニアとなります。
このような食道括約筋や横隔膜の機能低下症が、呉茱萸湯の適応症と考えると、上記の3条は下記のようになります。
ストレスで頭が痛く悩んでいると、空腹時にむかつき、口にすっぱいものがこみ上げてき、唾液がいっぱい出る。
食事をした後にむかつく者は、食道裂孔ヘルニアかもしれない、また呉茱萸湯を服用して悪化する場合は、胃潰瘍になっているのでしょう。この場合は四逆散です。
機能低下が進み、嘔吐下痢し、胃痙攣などが起こると、その緊張から手足逆冷となり、煩躁欲死となります。
このように呉茱萸湯は胃腸の機能低下に適応しているとなります。

では何故に初期の状態が厥陰病編に記載されているかという問題になります。
涎沫を吐すことから裏寒が確定しているのに、食事ができるのではないでしょうか。
症状が矛盾します。これが陰陽不順接にあたります。
普通にできることは書かれていません。たとえば排便など。ですから食事をしていてもおかしくありません。
また厥はなくてもOKです。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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