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49 尺中脈微 此裏虚

49「脈浮数なる者は、法として当に汗出でて愈ゆべし。若し之を下して、身重く、心悸する者は、汗を発すべからず、当に自から汗出でて乃ち解すべし。然る所以の者は、尺中脈微、此れ裏虚す。須らく表裏実し、津液自から和し、更に自から汗出でて愈ゆるをまつべし。」

「若し之を下し」とは、前にも書いたように「診療所に来る前に家で下してみた」ことと想像します。
ですから「法として」と発汗の正しさをアピールし、医師が下したのではないので誤治とはなっていません。
「下した為に裏虚になった。」
「それは、脈の尺中が微であることからわかる。」
「この場合は、表裏が実し、津液が自然に和し、汗が出て治るのを待つのが良い。」

もし裏虚が陰病であるならば「身重く、心悸する者」に発汗剤を与えようとは考えないでしょう。
この場合の裏虚は、発汗を内から支えるだけの力が裏にないことを指しています。
陰病にはならないと考えます。

発汗したいと思うことや、最終的には自然に汗が出ることにより治るとしているところから、表証は有ると考えます。
脈は浮です。
「尺中微」とは、寸関尺の尺です。
尺は、心臓に一番近い脈です。
そして、表証があるのですから寸口の脈が強くなります。
尺中だけが微を現わすとは考えません。
脈診の実態は、このブログの最初に書きました。
寸口は、掌の反射脈を強く反映し、尺中は心臓からの脈波や血管の状態の影響を強く受けます。
それぞれの脈波を感じやすいように関上において左右の脈波を分断する役目を果たしています。

今ここで問題になっているのは、尺中脈微です。
これは、尺中の脈証が下す前よりも微に感じるということです。
実際には、寸口と尺中の関係がこの病態であるべき姿よりも、尺中が微に感じたということになります。
脈証は、絶えず変動しています。
脈浮といっても健康的な脈平から少しだけ浮の場合もあります。さらに浮が強くなる場合もあります。
そして少しずつ緊張が加わってきたり、軟らかさが感じられるようになったりします。
ここが難しいところです。
脈微という脈証が決まっているわけではなく、脈の姿がいつもより微を感じることを意味しています。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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