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368 下利、脉沈弦者、下重也

368「下利、脉沈弦者、下重也。脉大者、爲未止。脉微弱數者、爲欲自止、雖発熱不死。」

「下痢し、脉沈弦なる者は、下重也。脉大なる者は、未だ止まざると為す。脉微弱数なる者、自ら止まんと欲すると為す、発熱すると雖も死せず。」
この下重は熱性の下痢を意味すると解釈されています。
これは前条の張満が熱性であり、これが下痢になったことになります。
この状況を表すと脉沈弦になります。
前条の下痢清穀をその表を攻め、汗が出て張満となり、さらに熱性の下痢になったのですから、寸口浮数から弱になる予定が、濇になり、膿血にならずに、下重となった


この条文でも脉証を並べてみると
沈弦、大、微弱数となります。
沈は脈の浮沈、弦は、緩緊のような脉の様子で主に硬さ、大は指先から感じる血管経の大きさ、弱は脈波のよわさ、数は脈波の数です。

脉沈弦は大ではない。
脉沈弦は数ではない。
弦には弱のイメージはない。
脈経から
「沈の脈は、これを挙げて不足、これを按じて有余。」
「弦の脈は、これを挙げて有ることなく、これを按ずれば弓弦のかたちのごとし。」
「微の脈は、極めて細くして軟、あるいは絶せんと欲し、有るがごとく無きがごとし。」
「弱の脈は、極めて軟にして沈、細、これを按ずれば指下にて絶せんと欲す。」
「数の脈は、去来、促急。」
脈経に大の記載はなく、浮大のようにおおきいいう表現になっています。
脈経全4巻まだ読破していません。

数は発熱と考えています。

「下痢の状態で脉証が沈弦の場合は、この下痢は下重であり、熱性の下痢と判断します。」ということです。つまり下痢そのものから寒性なのか熱性なのか判断できないということです。また、下痢でも下重でも脉は沈ですから、熱性なのは脉弦となります。
弦とは弓の弦の様ということなのですが、どうして熱性の下痢になると弦になるのでしょうか。
橈骨動脈が弦の様に感じるという血管の状態というのは、緊のように血流量の増加を伴わず、血管平滑筋の緊張が主となり硬くなっています。
これは腸粘膜下層の血管または固有筋層の平滑筋の状態が、下重の場合に起こる変化が反映されていると考えます。
漢方的には、これらの変化を肝熱として説明しています。

この脉沈弦が大の者は下重が続くということです。
逆に微弱になれば止まるとなっています。
これは本来下痢で排出が続けば、津液も減り、熱も下痢と共に減少するので、止まるだろうということになります。しかし弱にならずに脉沈弦ではじめと変わらないのであれば下重は止まらないであろう、となります。
この場合の脉大というのは弱に対する大と考えます、現代ならば弱の反対語は強になり、大の反対語は小になりますが、大には強さもあるので弱の対比と考えても良いと思います。

「脉微弱数者、爲欲自止、雖発熱不死」の数は下痢によって虚して心拍数が数になる場合もあり、また熱性下痢になった原因の熱による数でも死にはしないとなります。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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