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360 麻黄升麻湯

360「傷寒六七日、大下後、寸脉沈而遲、手足厥逆、下部脉不至、喉咽不利、唾膿血、泄利不止者、爲難治。麻黄升麻湯主之。」

「傷寒六七日、大いに下りて後、寸脉沈にして遅、手足厥逆し、下部の脉至らず、喉咽不利し、膿血唾し、泄利止まざる者は、難治と為す。麻黄升麻湯之を主る。」

下痢したら、寸脉が沈遅となった。尺中より寸口の方が沈遅であるということです。
それは何を意味しているかというと、手の血管が硬く血流量が少ないということです。
しかし手足厥逆と書くということは、厥逆や厥よりも強調しており、その脉症が沈であることは当然であり、遅は心拍数の低下、そして下部の脉至らずとして尺中の脉が寸口より弱いということは、内の力が虚していることを表しています。

咽喉不利と気管支が緊張または収縮し、唾液に血が混じる状態は何でしょうか。
扁桃周囲膿瘍でしょうか。

水溶性の下痢が止まりません。

下した後、さらに水溶性下痢が続いて、尺中の脉が触れなく、寸口は沈遅というのは、内がやばい状態です。
そこに扁桃周囲膿瘍があります。
この条文は今までの条文とは、少し雰囲気が違います。
咽喉不利、唾膿血とはっきりとした症状なのですが、泄利不止とは関係がないように考えます。つまり下痢が止まれば唾液の膿血が止まるような関係ではありません。
それは、処方内容にも現れています。

ここでの麻黄は強心剤でしょう。エフェドリンの効果を期待しています。尺中に脉が戻ります。
扁桃の炎症と傷に石膏、天門冬を使い、下痢に利水剤となっています。

この脉症で下痢ですから難治なのでしょうが、さらに難治にさせているのは扁桃膿瘍を同時に治そうとしているからです。
寒と熱、陰と陽があるのですから、難しくなります。
併病でも良いと思うのですが、この厥陰病に記載されているということは、手足厥逆とこの病理を陰陽気不相順接と考えたからでしょう。

この条文はずいぶん後から追加されたものと考えます。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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