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350 其人汗出不止者、死

350「傷寒六七日不利、便発熱而利、其人汗出不止者、死、有陰無陽故也。」

「傷寒6~7日利せず、更に発熱して利し、其の人汗出で止まざる者は、死す、陰有りて陽無きの故也。」
6~7日間下痢ではありませんでしたが、その後発熱と共に下痢になりました。
この場合に汗が出て止まらない人は、死にます。
この状態は、陰は有りますが陽は無いと考えられます。

どういうことでしょうか?
発熱は陽ではないでしょうか。
発熱、下痢、発汗という症状ですが、厥冷はありません。
ということは厥冷が止まらなくて死することはありませんが、汗が止まらなくて死する場合があると書かれています。

「其の人」と区切られているので、汗が出ない場合のあることが分かります。
ですから、この条文では其の人は、「汗が出ない」「汗が出ても止まる」「汗が出て止まらない」この3パターンが存在します。
そして死ぬ場合は、汗が止まらないということです。

これまでは、手足厥冷だったので、発汗はありませんでした。
この発汗は、汗が漏れると考えられています。
汗腺を閉じることができなくなり、汗が出てしまうということです。
しかし汗が漏れ続けるには、津液の供給が必要となります。

「有陰無陽」と病理を説明していますから、前の2条文より死の直前の状況ではないと考えます。

急性左心不全と心原性ショックによる発汗と考えられます。
発汗が収まるということは、心機能が改善したことになり、死にません。
心不全と考えれば、津液が枯躁するような体力の状態ではありません。
このように考えてみると、陽病と陰病、またはこの厥陰病のイメージが今までとは異なり、病理が陰陽不順接ということから病気になっている状態を厥陰病編に書かれているのであり、最初から弱弱しい状態ではないことになります。

347条、348条、349条、350条と死を見極める条文です。
そしてこれらは心不全の症状を一つずつ、解説した文章となります。

この350条においては、厥冷の変化よりも、汗が止まらないことが、重要な判断ポイントになります。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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