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342 蛔厥 蔵厥 蔵寒 鳥梅丸

342「傷寒脉微而厥、至七八日膚冷、其人躁、無暫安時者、此爲藏厥、非蚘厥也。蚘厥者、其人当吐蚘、令病者靜、而復時煩者、此爲藏寒。蚘上入其膈、故煩、須臾復止。得食而嘔、又煩者、蚘聞食臭出、其人常自吐蚘、蚘厥者、烏梅丸主之。又主久利方。」

「傷寒脉微にして厥し、7~8日に至り膚冷え、其の人躁して、暫らくも安き時無き者は、此れを蔵厥と為す、蛔厥となすに非なり。蛔厥の者は、其の人当に蛔を吐すべし、病者をして静にせしめ、而して復た時に煩する者は、此を蔵寒と為す。蛔上りて其の膈に入る、故に煩す、須臾にして復た止む。食を得て而して嘔し、又は煩する者は、蛔食臭を聞いて出づ、其の人常に自ら蛔を吐す、蛔厥の者は、鳥梅丸之を主る。又久利を主るの方。」

脈微にして手足が冷たく、皮膚も冷たくい。それなのに病人はじっとして寝ておられなく、起き上がって動き回ろうとしている。これは蔵厥です。蛔厥ではありません。
蛔厥の人は、蛔を吐します。
病人を静かにさせ、また時に煩する者は、蔵寒となります。
蛔が横隔膜より上に入る為に煩する。
煩が治まって、食事をすると嘔するか煩する場合は、蛔を吐すことになります。
蛔厥は鳥梅丸です。また慢性の下痢にも使います。

蛔厥、蔵厥、蔵寒との違いは何?

蛔を吐することが蛔厥。
回虫について
「経口摂取された虫卵は十二指腸で孵化して小腸壁に侵入し,門脈循環を経て肝臓を通り心臓および肺に移行する。幼虫は肺胞毛細血管に入り,肺胞壁を貫通して気管支樹を上行し,中咽頭に至る。幼虫は嚥下されて小腸に戻り,そこで成虫に発育して交接し糞便中に虫卵を放出する。このライフサイクルは約2〜3カ月で完了し,成虫は1〜2年生存する。幼虫の肺内移行は咳,喘鳴,ときとして喀血または他の呼吸器症状を引き起こしうる。成虫は少数では通常胃腸症状を引き起こさないが,口または直腸から成虫が排出されたために無症状の患者が受診することがある。腸または胆管の閉塞は腹部痙攣痛,悪心および嘔吐を引き起こす。黄疸はまれである。中等度の感染でもしばしば小児の栄養失調を来す。病態生理は不明であるが,栄養分の競合,吸収障害,食欲減退などが考えられる。」
この条文の蛔の行動は、回虫と同じなので、寄生した回虫により脈微厥し、煩し、回虫を吐し、更に下痢があっても、鳥梅丸を使います。

蔵厥は、脈微、手足や皮膚の冷たいのは陰、それなのに静かにしていないのは陽。陰と陽が分かれています。
蔵寒は、時々煩するが静かにベッドに寝ている。

厥陰病の最初の条文が、「厥陰の病たる、消渇し、気上って心を衝き、心中疼熱し、飢えて食を欲せず、食すれば則ち蛔を吐、之を下せば利止まず。」です。
ここにきて蛔厥という病名を付けるのは、回虫に対する処方だからです。
保健衛生として健康な時にこの烏梅丸を服用していたら、画期的だったでしょうね。
回虫の寄生自体は、病気ではないと考え、この蛔厥になることが鳥梅丸の適応症というのは、病気として扱うラインを決めていることになり、それは現在と同じです。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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