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脈診について

2009年10月に書き始めたころとは、脈診に対する理解もずいぶん変わってきたのでここに記載します。
この内容は、来年1月の講義の内容となります。
結論のみです。

最初に診る脈証は脈波の形です。
やさしくなでるようにその形を診ることができるポイントが浮平沈の表現となります。
容積脈波と指

機械では無理ですが、指先なら脈波形に合わせて上下し、継続的に脈形を診ることができます。
これは容積脈波です。そしてこの振幅の広い場合が浮脈、振幅が狭い場合が沈となります。
この要因は血管の弾性率となり、一番の要素が動脈硬化となります。それは血管内皮細胞のトラブルか、神経によるものか、または血管平滑筋の作動状況のトラブルなどか考えられます。

次に少し加圧して感じる脈証は、圧脈波と考えます。
加圧することによって血管壁の圧に同調すると、血液が血管を内側から押す力を感じることになります。これは血圧になります。
容積脈波から圧脈波へ


そして一番ハッキリと感じるところが平均血圧付近となります。

最大の問題は、指圧を加圧した時に脈波が消えることです。
橈骨動脈を押しつぶすということは、最高血圧以上の圧を掛けることと思いますが、店頭での実測から、血圧とは切り離して考えないといけません。
(どうしても指先で押していることを、加圧していると考えてしまいます。)
漢方的には血虚です。
橈骨動脈において血虚になるには。
押さえると血管内の血液が逃げて行く状況を考えました。
それは尺骨動脈の存在です。
橈骨動脈の血流が、指圧によって妨げられた時に、その血流が尺骨動脈に移動すれば、橈骨動脈の血流は減ります。
橈骨動脈と尺骨動脈

つまり血流が橈骨動脈から尺骨動脈へ迂回しやすい状況です。
それはどのような状態でしょうか。
今考えられることは、浮でも沈でも血管の直径に対して、血流量が十分ではないということです。
血管の径と血流量がアンバランスになる
① 血流量に対して血管が拡張し過ぎている、または収縮できない。
② 血管経に対する血流量が、必要量に達することができない。
この2パターンです。
血管の問題なのか血液循環の問題なのか。
血管の問題
  血管平滑筋、内皮細胞、神経など
血液循環の問題
 心臓、静脈環流、貯蔵血液、各臓器、神経など

このように脈診から得られる情報は、身体の情報のトータルになります。
その要因は数多くなりますが、その中から確定できる場合の脈証が傷寒論に記載されているものと考えます。

後半は「条文のなかの脈証」
橈骨動脈がどのような状態であるのか、浮、沈、緊、弦など、条文を交えながらこの状態と脉証から動脈の状態を考える。
「橈骨動脈において三指で押さえる理由」
 脈が見やすい場所である。それと脈波を診るには、軽く圧を加えて血管を扁平にして内圧と外圧を平衡にしなければならない。それには、血管の底部が骨などの硬い組織で支持されている必要がある。
 橈骨を真ん中にして左右に指を置くことになる意義は?
手のひらの血管
上記の図から分かるように、橈骨動脈と尺骨動脈は手のひらでループして繋がっています。
手のひらは、身体のなかで一番発汗作用があり、寒熱の変化に富む場所です。
体表面の毛細血管を開こうとするとき、手のひらへの血流量は増加します(毛細血管が開くかは、外邪との関係)。
血管が拡張しています。この状態で寸関尺を押さえると血管径が小さくなり身体側からの血流は阻害されます。そして寸の先では血管は拡張したままです。そのため血流が乱れて乱流が起こり、脈波が大きくなります。
血液の乱流

正常な状態ならば、血流が阻害された場合、その血流量に合わせて血管が収縮するので大きな乱流は起こらないと考えます。
関を挟んで寸と尺の比較によって手のひらの血流量の増加を診て、体表面の血管の拡張の程度を判断します。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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