スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

328 四逆湯

328「少陰病、飮食入口則吐。心中温温欲吐、復不能吐。始得之、手足寒、脉弦遅者、此胸中実、不可下也、当吐之。若膈上有寒飮、乾嘔者、不可吐也、当温之、宜四逆湯。」

「少陰病、飲食口に入れば則ち吐し。心中温温吐さんと欲し、復た吐する能わず。始めに之を得て、手足寒、脉弦遅なる者は、此れ胸中実す、下すべからざる也、当に之を吐すべし。若し膈上に寒飲有りて、乾嘔する者は、吐すべからず也、当に之を温むるべし、四逆湯に宜し。」

胸中実する場合は、下すのではなく吐しなさい。
膈上に寒飲が有る場合は、温めなさい。
「飲食口に入れば嘔吐する」のは、胸中実も寒飲も同じです。
「心中温温として吐したいと思うが、吐すことができない」と「乾嘔」が違いますが、どちらも飲食をしなければ物を嘔吐しません。
胸中実では、脉証が弦遅です。
では膈上有寒飲の脉証は何ですか。
脉弦は、血管平滑筋自体の緊張を現わしています。
この条文では、胸中実が熱実なのか寒実なのかは決まっていません。
つまり胸部ですから胸膜が緊張して可動がスムーズでない状態を現わしています。
また脉遅ですから、発熱傾向にはありません。
熱が胸中で高まりそうにないということは、胸中は寒実傾向と考えられます。
しかし胸中実としか書かれていないということは、停滞のみとなり、脉遅は胸空の可動がスムーズでない影響がそのまま心拍数に現れています。
本来ならば、心拍数を上昇させて血流を回復させようとしますが、そのフィードバックが作動しないのは体の状態が少陰病であるからです。
この気の停滞を改善するには、吐することが良いとなります。
胸中にある気の停滞を吐すことで改善したい。

この脉弦遅に対して、隔上有寒飲は寒飲による病態なので脉証は弦にはなりません。
飲食を口に入れれば吐し、胃になにも入っていないければ嘔しても何も吐す物は無く、脉沈ならば、胸部に寒飲があるのだろうから四逆湯で温めるのが良いでしょう。

「心中温温欲吐」は、胸中が苦しく、ムカムカして、このムカムカを嘔吐したい。
「乾嘔」は、おえ~と嘔吐しますが何も出てきません。

実際、嘔吐前は全身の緊張から手足が冷たく顔色も悪いのに、嘔吐後は胸中の苦しみが無くなると緊張がほぐれ、全身の血流が改善されることはよく経験します。
しかし自力で嘔吐出来る場合は、少陰病ではありませんね。
私の場合は、指を口の奥に入れて吐します。

スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。