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321 通脉四逆湯

321「少陰病、下利清穀、裏寒外熱、手足厥逆、脉微欲絶、身反不悪寒、其人面色赤。或腹痛、或乾嘔、或咽痛、或利止脉不出者、通脉四逆湯主之。」

「少陰病、下利清穀し、裏寒外熱し、手足厥逆し、脉微絶えんと欲し、身反って悪寒せず、其の人の面赤色。或は腹痛し、或は乾嘔し、或は咽痛し、或は利が止みても脉出でざれる者は、通脉四逆湯之を主る。」

この条文で最も大切なのは、何をもって四逆となるのかです。
「通脉四逆」は、四方の脉を通すということです。
裏寒(下利清穀の胃腸)、手足、橈骨動脈、外熱(身反不悪寒、其人面色赤)の4つに気血を通すことをイメージしています。
そのため服薬してすぐに脈が良くなる可能性があります。
虚しているのではなく、通じていないための病気です。
四方に気血が通じていない身体の状況は、少陰病となります。

前条の真武湯のように全身の機能低下ではなく、急激な気血の不通によるものです。
そのため下利清穀と食べた物が消化されず、腸だけでなく胃も機能していないことになります。前条までの下痢とは様子が違います。

「身反不悪寒」ということは、悪寒があることを予測しています。
少陰病で悪寒がある条文は、
292「少陰病、下利、若利自止、悪寒而踡臥、手足温者、可治。」
293「少陰病、悪寒而踡、時自煩、欲去衣被者、可治。」
299「少陰病、悪寒、身踡而利、手足逆冷者、不治。」
302「少陰病、四逆、悪寒而身踡、脉不至、不煩而躁者、死。」
308「少陰病、得之一二日、口中和、其背悪寒者、当灸之、附子湯主之。」
があります。
附子湯の適応と思ったら、悪寒がありません。
これは、陽を補うことではないとなります。

「其の人」と、前の状況と分けて「顔色が赤い」症状が書かれています。
これは、熱であり陽の症状であり、前の状況と異なります。
それは、気血の不通が気血の過不足を生じ、寒の場所もあれば、熱の場所も現れることになります。

「或利止脉不出」は、「下痢の原因である裏寒がなくなっても、脉は現れない」となり、それは、裏寒が原因ではなく、気血の不通が裏寒を起こさせていることを教えてくれます。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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