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320 真武湯

320「少陰病、二三日不已、至四五日、腹痛、小便不利、四肢沈重疼痛、自下利者、此爲有水氣。其人或咳、或小便利、或下利、或嘔者、真武湯主之。」

「少陰病、2~3日已まず、4~5日に至り、腹痛し、小便不利し、四肢沈重疼痛、自下利する者は、此れ水気有ると為す。其の人或は咳し、或は小便利し、或は下痢し、或は嘔する者は、真武湯之を主る。」

311「少陰病、2~3日から4~5日に至り、腹痛、小便不利、下利止まず、膿血を便する者は、桃花湯之を主る。」
この条文は下痢までは良く似ています。
「水気有る為」と記述する理由は、条文の症状からは判断できない為です。
少陰病という機能低下状態に於いて、膿血便が排便される場合は桃花湯となり、心臓のトラブルとなる場合は白通化猪胆汁湯、全身症状として現れ水気有る為と考えられる場合は真武湯となります。

前条もこの条も気血の循環が低下するのは同じです。
その原因となる病態の違いとなります。

「自下利」と「下利」の違いは?
「下利」の「下」が「不」の間違いだとする意見が一般的です。
「小便不利」に対し「小便利」となり、小便が多くなれば、下痢にはならないと判断されていますが、「或咳、或小便利、或下利、或嘔」はそれぞれ独立している書き方なので、小便利だけが下痢にかかわるとは考えられません。
そのように考えるならば、「或咳、或小便利而下利、或嘔」と書かれます。

私としては下記のように解釈します。
水気有る為の病気なので、
条文前半は「水気が停滞するため、腹痛、小便不利、手足が浮腫となり沈むように重く痛みがあり、たまにその水を排出するように下痢になります。」
条文後半は「この体内に停滞した水気は、咳となったり、小便の回数が多くなったり、下痢となったり、嘔となったりします。」と解釈します。
つまり前半は水気有る為の病状を示し、後半はその水気が及ぼすいろいろな症状を記述しています。
このように考えると、「或下利」はそのままで良いことになります。
つまり「自下利」は水が溜まったために下痢として排水していることをイメージしており、「或下利」は腸に水が集まる状況をイメージしていると考えます。
肺に水が集まれば咳となり、腎に集まれば小便利となり、腸に集まれば下痢になり、胃に集まれば嘔となると解釈します。
この解釈が正しいかを検証するには、「腹痛、小便不利、四肢沈重疼痛」の脉証と下痢した後の脉証を比較したならば、下痢前よりも脈波がハッキリ認められるようになるはずです。
また「或は下利」では、下痢後も脈波には変化はありません。
下痢後に脉証に改善が見られる場合は「自下利」であると思います。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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