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282 太陰当発身黄

282「傷寒脉浮而緩、手足自温者、繋在太陰。太陰当発身黄。若小便自利者、不能発黄。至七八日、雖暴煩下利、日十余行、必自止。以脾家実、腐穢當去故也。」

「傷寒脉浮して緩、手足自から温の者、繁って太陰に在る。太陰当に身黄を発す。若し小便自利する者は、黄を発する能わず。七八日に至って、暴かに煩して下利すること、日に十余行と雖も、必ず自から止る。脾家実し、腐穢当に去るべきを以っての故也。」

太陰病では「自」が多いです。
自・・・みずから、自然に

これが太陰というのは何故でしょうか。
体全体としては、暖かくなく、(むしろ冷たいかも)、手足だけが暖かく、その状態を脉証として浮緩となっています。
それは278条の四肢煩疼と同じように身体の反応が弱いため、末梢に血液のうっ滞が起こります。
この体は暖かくなく、発汗もなく、手足だけが暖かく、脉証が浮緩の場合は、黄疸が発症する初期の状態です。

「小便自利する者は、黄を発する能わず」とは・・・?

その1:小便が自然に出る者は、黄疸を発病しないとなりますが、これは高ビリルビン血症により腎機能に影響を与えていないことの確認と考えます。
どの程度の血中ビリルビンが腎臓の機能に影響し、小便に現れるのでしょうか。

その2:抱合型ビリルビンは、黄疸が現れる前に尿色は暗褐色となり、高ビリルビン血症の発症を的確に示します。
つまり小便が正常(色)であるということは黄疸にはならないことになります。

上記の二つの考え方があります。
尿中に含有できるビリルビン量は少量なので、尿量が増加しても黄疸を回避するほどには至りません。

「七八日に至って、暴かに煩して下利する」とは、
胆汁のうっ帯による胆汁酸塩の欠乏は脂肪の吸収不良を引き起こし、その結果煩して下痢になり、下痢による刺激がうっ帯した胆汁の排出を促すことによって、自然に治る場合があることを示唆しています。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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