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脈診2

手の動脈図
(Wikipedia 動脈・橈骨動脈より)

本来ならば、ホメオスタシスによりバランスが取れるということは、漢方の相克相生が機能していると同じことです。それが崩れるか、または機能しなくなることから病気が始まります。その状態を脈証から推察しようとすることが脈診です。

話を進めるにあたって、脈証だけで説明するには無理があります。なぜなら正常な場合ならば道筋は通りますが、病気の場合は脈証と病症との関係で大きく意味合いが変化するからです。詳しくは、傷寒論の条文にそってそのつど説明します。

たとえば、今診ている血管壁は「硬い」、「軟らかい」とすると、
硬い・・・血管が収縮、緊張している。(汗腺は閉じているため、汗はない)
     血流量の増加に対し、拡張する対応ができない、またはしない。
     血管がこれ以上拡張できない状況にある。(血流量が多く張っている。)

軟らかい、緩む・・・血管が弛緩、拡張している。
       血流量が少ないのに対し、収縮する対応ができない、またはしない。

①脈が細くて硬い・・・動脈血流量が少なく、血圧維持のために血管が収縮している。
              
②脈が細くて軟らかい・・・動脈血流量が少なく、血管が収縮していないので血圧を維持できていない。
   
①と②を比べると、動脈血流量が少ないのは同じでも、それに対し血管が「収縮」と「正常な緊張がなく、さらに軟らかい」と違う対応をすることの意味はなんであろう。①では、血虚に対し収縮と正しい反応をしているが、それでも現れる病状は血虚を治さなければならないことになる。②においては、血虚に対応できないということは、血虚とさらに神経系または血管内膜のトラブルを持っていることになる。
 「動脈血流量が少ない」理由は何であろう。全体的な貧血ならば遺伝的なものなのか、それとも胃腸が弱く栄養不足なのか。静脈に血液が停滞しているのか。細胞間質液が増加している浮腫となっているのか。出血。それは問診から確定することになる。

③脈が太くて硬い・・・動脈血流量が多く、血管が緊張している。
            血圧は上昇傾向にあり、また発熱傾向の場合もある。
            
④-1脈が太くて軟らかい・・・血管が弛緩している。
              
④-2脈が太くて緩んでいる・・・太くて硬い脈が、拡張している。発汗がある。
「軟らかい」は正常な硬さがない。「緩」は正常な硬さはあるが硬くは無い。

③の場合、高血圧のように圧が高い為に血管壁が硬くなる。または発熱、無発汗時には血流量が多くなり、汗腺が閉じていることは血管の緊張と連動している。
④-1は、血管が弛緩するとは、拡張のように血管径を広げようと作動するのではなく、血管の緊張を維持できなくなり血管径が広がってしまう状況である。本来ならば心拍出量を増加しなければならないのに、そうなっていないことを示している。
④-2は、「緩む」とは硬さがなくなっている状態を示し、血管の緊張が解けたことになる。
漢方では「硬い」「軟らかい」という表現はないので「硬い」=「緊」「弦」、「軟らかい」「緩む」=「緩」となります。病気の状況により判断してください。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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