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260 陽明少陽合病

260「陽明少陽合病、必下利。其脉不負者、爲順也。負者、失也。互相剋賊、名爲負也。脉滑而數者、有宿食也、當下之、宜大承氣湯。」

「陽明少陽の合病、必ず下痢す。其の脉負ならず者は、順と為す也。負の者は、失也。互に相剋賊するを、名づけて負と為す也。脉滑にして数の者は、宿食有る也、当に之を下す、大承気湯に宜し。」

陽明少陽合病ですから、陽明病の影響が少陽の部位にも現れたことを示しています。
少陽部位とは、ここでは腹膜です。
腹膜は、各臓器を包み込んでいます。
そのトラブルは、各臓器への気血の流通を阻害します。
それが下痢の原因となりなす。
主である病因である陽明の脉証を現わさず、2次的病因である少陽の脉証となることを「負」と言います。
逆に少陽の影響を受けても陽明の脉証を現わす場合を「順」と為します。
その例として、陽明少陽合病として脉証は滑のとき、数は熱を現わし陽明寄りの脉となり、之を下します。遅ならば少陽寄りの脉となり、下しません。
以前の合病とは、治療方針が異なります。
合病の本は一つなので、それに対処することなっています。
しかしこの条文では順と負の場合があり、それによって対処法がことなることを示しています。
つまり「脉証に従いなさい」となり、それは脈診に重きを置いていることになります。

すでに下痢している状態であるにもかかわらず、下剤を使う意味は何でしょうか。
ここでは宿食が有るからですと想定しています。
具体的に考えると、上記したようにこの場合の下痢は腸の水分吸収が阻害されている為ですから、直接胃家のトラブルではありません。
阻害しているのは、少陽病です。
胃家のトラブルは下痢とは別のところに有るため、陽明少陽合病と表現されます。
そして下すべき之は、陽明病となります。

問題は、この下痢から陽明少陽合病と何から判断するかです。
それは、脉証の滑しかないと思います。
下痢である病態とそれを反映した脉証を考察する必要がありますが、課題として残します。

「負の場合に脉証が遅と思う理由」
まず勝負でいえば、勝つ場合が数ならば負けた場合は遅。
少陽病の脉証弦となるには、下痢が脉証に反映されていません。
陽明少陽合病下痢において、少陽の脉証になる場合、その弦になる緊張は下痢することによってなくなり、下痢による津液の減少によって、脉証は遅になるのではないでしょうか。少なくとも数にはならないと考えています。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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