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28 桂枝去桂加茯苓白朮湯

28「桂枝湯を服し、或は之を下し、仍ほ頭項強痛し、翕翕発熱し、汗無く、心下満微痛し、小便不利する者は、桂枝去桂加茯苓白朮湯之を主る。」

「発汗下後、頭項強痛し、翕翕発熱」ここまでならばもう一度桂枝湯を与えようかと考える。
しかし「汗無く」を確認したため、桂枝湯ではなくなる。
「汗が無く、発熱し、頭項強痛」は葛根湯かなと思いきや、「心下満微痛、小便不利」を確認。
23条の「少しく汗出を能わず」を思い出し、「汗無く」と同じ状況とするが、
しかし、「身必ず痒し」ではなく「心下満微痛、小便不利」と体表面のトラブルではなく、体内のトラブルが現れている。

心下満微痛を心陽虚と考えれば、桂枝の適応と考えても良い。
小便不利も発汗下後の津液不足と考えることもできる。
津液不足で汗が無いとも考えられる。
津液不足といえども口渇するほどではない程度。
気虚により頭項強痛でも良いのではないだろうか。
桂枝加芍薬湯ではどうだろう…と考えた。
桂枝加芍薬湯は太陰病だった。
大きな間違い。それは、虚で考えること自体が間違っている。
今この場所は太陽病だ。

体内のトラブルは、体内の邪実と考える。
しかし、体内の邪実が本格的になったら、陽明病になってしまう。
どうしても茯苓白朮に目が行ってしまう。

はじめから考え直します。
「頭項強痛し、翕翕発熱」までが主とし、そこに「心下満微痛、小便不利」が付随している症状で、それを補足しているのが「汗無く」である。
桂枝湯に対応する病態があり、それに少し別の症状が追加されている。よく見ると汗が無い。
ここからもわかるように、汗として出るべき水が小便にも出ず心下満微痛になっている。

病態は、水の偏在を捕らえていることになる。

この水自体は、邪実というほどのものではなく、病態に合わせて動き回るものであり、
正常に体内を巡っていれば、その存在を認識することはないが、病気になると水がその姿を現す。
邪ではないので、ここでは太陽中風領域の加味法と考えれば良い。

そう考えるから、桂枝去桂の名が残され、先に水の停滞を解決しようとしたため、桂枝が省かれた。
桂枝麻黄各半湯、桂枝二麻黄一湯、桂枝二越婢一湯につづく条文であることから、
はじめ桂枝加茯苓白朮湯だったのが桂枝去桂加茯苓白朮湯のほうが良いとなり、変更になったのではと想像する。

このように考えるならば、脈は27条につづき微弱だろうか、しかし浮でもなく沈でもないと思う。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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