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256 無表裏証 急下之 大承気湯

256「傷寒六七日、目中不了了、睛不和、無表裏証、大便難、身微熱者、此爲實也。急下之、宜大承氣湯。」

「傷寒六七日、目中了了たらず、睛和せず、表裏証無く、大便難く、身微熱する者は、此実と為す也。急で之を下すべし、大承気湯に宜し。」

傷寒という状態で6~7日経ちます。
「目中不了了、睛不和」
目の中が明瞭ではなく、瞳が和していない。
視野がはっきりしなく、瞳の動きがおかしい。
自覚所見、他覚所見のどちらにしますか。

「表裏証が無い」としながら、大便難と微熱があるとはどういうことでしょうか。
大便難ですが、胃家に病の存在はなく、微熱が確認できても病の存在が確認できないと解釈しました。
それでも、この眼科の症状は実となります。

瞳孔異常と眼球運動障害にはいろいろな病気が有ります。
その中で、大承気湯で下すことに因って改善される状況は、脳圧の亢進です。

「表裏証が無く」ですから、これといった原因が考えられない場合に、目の様子がおかしくなったら、急いで大承気湯で下しなさいとなります。
「大便難」は、「出しづらい」「下痢ではない」と考え、裏証は無いので大きな問題ではありません。
「身微熱」は、表裏証が無いので、原因がなくても脉証が浮数を現わしていることから、身に微熱が有ると診断していると思われます。

「傷寒六七日」について
私は、傷寒を「寒邪に傷つけられる病気」とは解釈していなく、「陰陽倶ある状態」と解釈しています。
つまり陰陽倶有る状態が六七日続いたことを意味し、それは病状が変化しない、ぶれないこととなります。

この状況を具体的に考えましょう。
「この六七日間、目がおかしい、物が見づらい」と医師を尋ねた。
医師の診察では体のどこにも異常が見つかりません。
敢えて言うならば、大便が出にくく、脉証が数で微熱を現わしています。
これは実(頭蓋内圧が亢進している)なので、急いで大承気湯で下します。

この時代には戦も多く、当然頭部外傷により脳圧の亢進する者も多くいたでしょう。
頭に外見では異常なくても数日後にこのような症状が現れ、大承気湯で一命を取り留めた者がいたのではないでしょうか。

傷寒論は寒邪による病とか漢方は五臓六腑の病と限定してしまうと、上記の説明は違うように見えますが、その時代に於いての病気の理解様式が違うだけなので、「眼球運動、瞳孔の異常」の点を中心に考えれば、脳神経麻痺となり、大承気湯で治せる可能性があるものは、軽症のため脳圧の亢進がゆっくりである状況において、それを遅らせることができる場合に限られると考えます。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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