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255 小承気湯 大承気湯

255「得病二三日、脉弱、無太陽柴胡證、煩躁、心下鞕。至四五日、雖能食、以小承氣湯、少少與、微和之、令小安。至六日、與承氣湯一升。若不大便六七日、小便少者、雖不受食、但初頭鞕、後必溏、未定成鞕、攻之必溏。須小便利、屎定鞕、乃可攻之、宜大承氣湯。」

「病を得て二三日、脉弱、太陽柴胡証の無く、煩躁し、心下鞕く。四五日に至りて、能く食すると雖も、小承気湯を以って、少少与え、微に之を和し、小しく安から令む。六日に至るなら、承気湯一升を与える。若し大便せざること六七日、小便少なき者は、食する能わずと雖も、但初頭鞕く、後必ず溏す、未だ定まりて鞕きを成せず、之を攻めれば必ず溏す。須らく小便利し、屎鞕きを定まりて、乃ち之を攻める可し、大承気湯に宜し。」

病になって2~3日において、脉弱(橈骨動脈の血流が弱い)ということは、どこかで循環を阻害されていることになります。柴胡証が無いとは胸膜、横隔膜のトラブルが無く、となると腹膜、胃家のトラブルになります。それが煩躁と心下鞕の原因となります。
さらに4~5日が経ち、食することができると言っても、小承気湯を少少与えて之を和せば、少し安らかになります。6日になり、承気湯を1升与えます。もし6~7日大便が無く、小便少ない者は、食を受け付けないとなっても、大便の初め硬く、その後必ず下痢になる場合は、まだ大便が硬くなるほど定まっていないので、之を攻めれば必ず下痢になります。まず小便を利し、大便が硬くなることが定まってから、大承気湯で攻めることができます。

前条では、小便数により大便が硬くなり、小承気湯を与えています。この条では、小便を利すのを待って、大便を硬くなってから大承気湯を与えます。

大便が1週間も出なくても、排便の初めだけが硬く、その後は軟らかいというのは、大腸が機能していない、水分の吸収がされていないことになります。
当然小便量は少なくなります。
「須」・・・シュ、ス・まつ、まちうける、おそくする、とどまる、ねがう、のぞむ、もちいる、しばらく、など。
「須小便利」と小便が利することを(期待を込めて)待ち、大便が硬くなれば、大承気湯を服用できるとなっていますが、上記の状態で待っていても小便利にはならないと思いますが、いかがでしょうか。ですから小便少から小便利になるとは違う解釈にします。

つまりこの条文の言いたいことは、病になってまだ2~3日なのに脉証が弱なのは、太陽柴胡証でなければ、胃家にトラブルがあり、気血の流通を阻害しているからです。
この胃家のトラブルを和すことが治療目的となります。
大便が6~7日出なくて、食欲が無い場合(胃家実で食べられないと考えている、裏寒とは考えていない)でも、小便が少ない者は、大便の初めは硬くてもその後が軟らかくなり、この場合は下剤を使ってはいけません。
これに対し、小便が利す者は、初めもその後も大便が硬く定まっているので、大承気湯を使います。

小便が少なくても、利していても、脉弱を現わします。

「無太陽柴胡証」とは、陽が太である場合の柴胡証となります。実際には太陽病編にある柴胡証ですが、太陽病証が無いとは書かれていません。

脉弱を虚証と考えると、おかしなことになります。
橈骨動脈においては虚ですが、それは気血の流通が阻害されているからであり、その原因が柴胡証でなければ、胃家の問題です。それを和すことが目標となります。
食事をすることができるので、中寒ではないと考え、小承気湯で様子を見て、また小便や排便の様子から、承気湯類を使うのを控える場合を示し、和すことの難しさと、判断の手順を示しています。

もう一つ分かることが有ります。
心下鞕、煩躁は、柴胡証でも陽明病でも現れるということです。

小便利を待っていたのは、大便6~7日間を指しているのではないでしょうか。
6~7日の間に、未だ鞕に成ることが定まらない場合と、鞕に定まった場合に分けられています。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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