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254 小承氣湯

254「太陽病、若吐若下若発汗後、微煩、小便數、大便因鞕者、与小承氣湯、和之愈。」

「太陽病、若しくは吐し、若しくは下し、若しくは発汗した後、微煩し、小便数にして、大便因って鞕き者、小承気湯を与え、之を和せば愈ゆ。」

「太陽病を治療するために、発汗吐下をした後、微煩し、小便数、因って大便硬くなる者は、小承気湯を与え、之を和せば愈えます。」

たとえ治療が正しくても治らない場合は当然あります。
それは、仲景の時代でも現代でも同じことで、誤治とは考えません。

小便数とは、膀胱を圧迫しているのではないでしょうか。
膀胱括約筋が緊張すると数になりますが、発汗吐下後には緊張は減少しているはずです。
そうすると小便数は、腎膀胱系は健全なのに、それを外部から阻害していると考えられます。

胃家の異常が大便を硬くし、腸の張りが膀胱を圧迫しているため、小便が数になるのです。
そのために小承気湯を投薬し、腸の張りと大便の硬いのを改善します。
胃家の異常は、熱には至っておらず、気の停滞・腸の運動低下程度と考えたほうが良いでしょう。

腹満の自覚はないですが、その程度においても膀胱の圧迫に因る小便数になる場合を示しています。

前条と比較すると、前条では吐後には腹脹満となり、この条文では腹脹満とは訴えてはいませんが、腸の異常により大便を硬しく小便数になり、腹脹満と感じるのではなく微煩と感じています。
病態は似ているのですが、その病状の違いから調胃承気湯と小承気湯を使い分けています。

この2条が並べられていることと、処方から見ると類似の病態と判断していると思われます。

一般の考え方としては、脾の機能が亢進し、大腸から水分の吸収が促進され、大便が硬くなります。そして吸収された水分が腎膀胱によってコントロールされるため小便の回数が多くなります(尿量が多くなる)。そして脾の機能亢進の程度を示す症状として、微煩となります。
脾の亢進を小承気湯で和そうとしていると考えます。
脾の機能亢進による小便数なのか、腸機能低下に因る膀胱の圧迫で小便数なのかは、脉証で判断するしかありません。
脾の機能亢進では、腎もがんばって小便を製造していますから、脉証は普段よりも力強くなります。
膀胱の圧迫の場合は、気の停滞なので脉証は普段より沈になると考えます。

最後の文字が「和之愈」というのも、この病態が微妙であることを現わしています。
和すことを目標にしていますから、邪を消すというイメージではありません。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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