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246 喘冒不能臥者 有燥屎 大承氣湯

246「病人小便不利、大便乍難乍易、時有微熱、喘冒不能臥者、有燥屎也、宜大承氣湯。」

「病人小便不利し、大便乍ち難く乍ち易し、時に微熱有り、喘して冒し臥する能わざる者は、燥屎有る也、大承気湯に宜し。」

病人小便不利し・・・膀胱の括約筋の緊張でも弛緩でも尿不利になります。

大便乍ち難く乍ち易し、・・・大便を出し難くなるかと思えばたちまち出しやすくなる
これは腸の調子が不安定であるが、病にまでは至っていない。

時に微熱有り・・・何の熱でしょうか。陽明の熱、小便不利になる膀胱の熱?

喘して冒し臥する能わざる者・・・呼吸がスムーズにできなく、血中酸素濃度が低下して頭が重く、横になることができない。

燥屎有る也・・・これは病因を想定していることなので、実際に便秘とは限りません。

大承気湯に宜し・・・これで改善します。

この条文の症状の中で、
1番ハッキリしているものは「喘して冒し臥する能わざる」です。
2番目は「小便不利」
3番目は「大便乍ち難く乍ち易し」になりますが、これは異常と認識できないかもしれません。
4番目が「時に微熱有り」です。「時に」ですから平熱の時もあります。
または、この条文の状況から脉証は数であり、全身の緊張を伴っている為、微熱と判断しているかもしれません。
以上より考察した結果、考えられる病気は喘息となります。

喘息と大承気湯の関係を考えました。
大承気湯には、芒消が使われています。
正倉院に残されている芒消は、硫酸マグネシウムです。
硫酸マグネシウムは、静注または筋注により筋弛緩剤として使われています。
つまり、大承気湯を服用することに因って、硫酸マグネシウムが吸収され、気管支の平滑筋の緊張を和らげることができれば良いわけです。

問題は硫酸マグネシウムの吸収率です。
一般的には、少量の吸収しかされないようですが、腸内寄生虫疾患のある小児の腸からはマグネシウムが吸収されやすく、中毒を起こす可能性があるとの記述を見つけました。
この寄生虫と吸収率の関係が小児だけのことなのか、成人においても吸収率が上がるのかはわかりませんが、張仲景の時代には寄生虫疾患も多いと思われるので、硫酸マグネシウムの吸収率は現代よりも大きいと考えます。

この条文における「燥屎がある」というのは、大承気湯を使い解する事実について、この時代に考えられる病理となります。

結果、大承気湯の認識は燥屎を下す下剤なのですが、実際は芒消のマグネシウムの吸収により、喘息の呼吸困難・気管支の収縮を弛緩し、治療する方を記述した条文と解釈します。

乍・・・サ、サク、ジヤ、たちまち、にはかに
臥・・・グワ、ふす、うつむいてねる、
喘・・・ゼン、セン、あえぐ、いきぎれする、
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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