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243 繞臍痛、燥屎

243「病人不大便五六日、繞臍痛、煩躁、発作有時者、此有燥屎、故使不大便也。」

「病人大便せざること五六日、臍を繞りて痛み、煩躁し、発作に時ある者は、此れ燥屎あり、故に大便せざるを使しめる也。」

56日便秘です。そこで腹痛があれば当然下剤を使います。
「へその回りをめぐりて痛む」とはなんでしょうか。

医学における腹痛の部位における鑑別診断が下記のようになっています。
①心窩部痛:原因臓器は、胃、十二指腸、膵臓などの上腹部臓器である。
②右側腹部痛:原因臓器は、胆嚢、十二指腸、腎臓、尿管、大腸(上行結腸)である。
③臍周囲痛:原因臓器は、小腸(回腸、空腸)である。
④左側腹部痛:原因臓器は、腎臓、尿管、大腸(下行結腸)である。
⑤下腹部痛:原因臓器は、S状結腸、直腸、膀胱、子宮付属器である。

「回腸の攣縮による痛み」は内臓痛に分類される。内臓痛が強くなり、脊髄後根で同一脳脊髄神経側に刺激が伝達され、その神経分節に対応する皮膚領域の痛みとして感じるものを関連痛という。関連痛は臓器によって発生部位がほぼ一定している。回腸の痙縮時の関連痛は臍周囲に生じる。 関連痛が腹部外に感じられるものを放散痛という。
クローン病、潰瘍性大腸炎、急性腸管膜動脈閉塞症、虚血性腸炎など

「故使不大便也」は「ゆえに不大便となさせる」
使・・・つかう、なさせる、行はせる、せしむ、したがう

「56日間、大便が出ず、臍の周りを痛みが巡り、煩躁する発作が時々あるのは、燥屎が有るからです、故に不大便にさせているのです。」

「燥屎が有る」というのは理由です。
大承気湯と治療薬が書かれてないということは、燥屎が有ると言いながら大承気湯ではない可能性が有ります。

つまりこの臍の周りの痛みが他の腹痛とは様子が違うことを分かっている為に、此の一条が書かれています。
考えられる理由として燥屎を挙げていいますが、実際には大承気湯で治らないので処方が書かれていません。

小腸の病気の初期と考えます。

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この記事へのコメント

No title - 腹痛 原因 - 2011年01月21日 15:44:22

56日間便秘ってすごいですね。
とても心配になります

Re: No title - しょうかんぽん - 2011年01月21日 16:43:58

すみません。
説明不足でした。
56日間ではなく、この場合5~6日間となります。
約1週間弱というところですね。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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