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240 茵陳蒿湯

240「陽明病、発熱、汗出者、此爲熱越、不能発黄也。但頭汗出、身無汗、剤頚而還、小便不利、渇引水漿者、爲瘀熱在裏、身必発黄、茵蔯蒿湯主之。」

「陽明病、発熱、汗出づる者は、此れを熱越となす、黄を発する能わざる也。但だ頭汗出で、身に汗無く、頚を剤ぎりて還り、小便不利し、渇して水漿を引く者は、此れ瘀熱裏に在ると為す、身必ず黄を発す、茵蔯蒿湯之を主る。」

陽明病において発熱し汗が出る者は、
黄を発しなかったのは、熱が越したからです。
汗が頭だけに出て、身体からは出ていない、それは頚を限りに還るからです。
小便が出にくく、口が渇いて水を飲みたい者は、瘀熱が裏に在るからです。
必ず黄を発します。
これには茵蔯蒿湯です。

さっぱり分かりません。

「陽明病、発熱、汗出者、此爲熱越、不能発黄也。」は、その後の「発熱、無汗」に対する症状です。
条文の後半の発黄の者は身無汗ですから、この無汗を念頭に置いての「汗出」となります。
無汗、口渇、小便不利、発熱、発黄は、汗が出ていれば熱が越えて回避できることになります。
裏熱とせず瘀熱としています。
熱が越えて発汗に至る場合は、瘀熱にならなかった為、黄を発することが回避できた・・・?
「身必発黄」ということは、この時点では黄にはなっていない。
では「頭汗出、無汗、小便不利、口渇があり水を飲む」から瘀熱の存在と今後黄疸になると予測できますか。

「渇引水漿」の解釈
水漿・・・飲み物
漿・・・しょう・こんず(酒の一種、おもゆ)、つくりみず、のみもの、
引・・・ひく、みちびく、ひきよせる、まねく、ひきぬく、しりぞける、のびる、つづく。
渇して水分を飲むというのであれば、「渇欲飲水」で良いと思います。
「瘀熱が裏に在る為に水漿を引く」と考えると、水漿は何?
「邪熱を水漿に引き込む」と解釈しました。
水漿は、水血または津液となり、飲み物ではなくなります。
渇は津液の減少による渇ではなく、邪熱が水漿に引き入れたことによる渇です。
これは瘀熱が裏に在ることとなり、
だから、必ず黄を発します。

言葉では、上記のような説明になりますが、その実態が理解できません。

症状をもう一度考えてみましょう。

「頭に汗が出て、身体には汗が出ていない無汗」とは、何を意味しているでしょうか。
これは、半側発汗によく似ています。
半側発汗とは、上下左右の一方を圧迫して発汗が抑制されると、反対側の発汗が促進されるというものです。これは皮膚を圧迫してときに起こる反射なのですが、これと同じようなことが身体内部でも起こっていると考えます。
裏にある瘀熱(黄を発することになるので、胆のうまたは肝臓の熱になります)による一部臓器の圧迫が、体の発汗を抑制し、それに対し頭の発汗が亢進することになります。
ですから、身体全体の発汗になった場合は、瘀熱に因る圧迫がないことになりますので、黄を発することにはなりません。
小便不利も発汗の抑制に同調したものと考えると、副交感神経の抑制となるので、唾液の分泌抑制により口渇となり、膀胱の括約筋の収縮を伴うため排尿困難、胃腸の運動も抑制されます。この胃腸の運動抑制は、腹痛を和らげることになります。心拍数は増加します。
つまりこの249条は、消化器の肝胆のトラブルが、神経を圧迫し、半側(ここでは頭以外の体)に汗が無く、唾液が抑制され口が渇き、小便が不利になるという、副交感神経の抑制が見られます。頭には汗が出ていますので、全身における副交感神経抑制ではないことが分かります。
脉の状態は、副交感神経の抑制が進むほど血管は硬くなり、数となります。浮沈については平~沈、あまり沈にはならないでしょう。それは全身における病の反応ではなく、あくまで肝胆系の刺激に因る反応だからです。
このような場合には、茵蔯蒿湯により、肝胆の炎症と流通を改善できれば、神経の圧迫が解消し、血管は拡張し脉浮となり、全身から発汗し、黄を発することを免れます。

熱越・・・発熱と同時に発汗する場合をいう。内部の熱が汗に伴って体表に発揚する
頚を剤(か)ぎりて還り・・・剤は限界の意で、汗が頚を限って、それ以上上には出るが、それ以下には出ないこと。
剤・・・てがた、きりたつ、そろえる、きりそろえる、あわせる
瘀熱・・・一か所に鬱帯(うったい)する熱のこと、治療が難しい熱。

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Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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