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25,26 脈洪大 桂枝湯 白虎加人参湯

25「桂枝湯を服し、大いに汗出で、脈洪大の者は、桂枝湯を与ふること、前法の如し。若し形虐の如く、一日に再発する者は、汗出づれば必ず解す、桂枝二麻黄一湯に宜し。」

後半の虐の桂枝二麻黄一湯は、23条の図と同じように考え、熱と寒の比率が2:1になったと考えられます。
前半の脈洪大は、次の26条といっしょに考えます。

26「桂枝湯を服して、大いに汗出でた後、大煩渇し解せず、脈洪大の者は、白虎加人参湯之を主る。」

25条では大いに汗出で、脈洪大の者は、桂枝湯を与える
本来桂枝湯服用後、微に汗は出て治る予定である者が、大いに汗が出て脈洪大となった。
更に桂枝湯を与えよ。
26条 大いに汗出でた後、大変煩わしく口が渇くのが治らない、脈洪大の者は、白虎加人参湯が良い。

洪大の脈とは、血液が洪水のように流れ、川幅が大きくなった様子の脈です。この脈になるためには、血虚や寒の緊もないということです。とにかく発汗がパワーアップされている状態です。本来ならば、発汗が過ぎて気血水の補給が減少し虚に落ち込むはずですが、そうならない。
それは、どういうわけでしょうか。

体内環境を最適に保つための調節がいつも行われていることをホメオスターシスといいます。このホメオスターシスを実現するために体が行う調節には負帰還(ネガティブフィードバック)による制御が採用されている場合が多いのですが、それとは逆にポジティブフィードバックという悪循環が起こることがあります。これはある事情が引き起こす結果が、もとの事情を強化するように働く場合のことです。

25条26条は、ポジティブフィードバック(悪循環)であり、暴走状態ではないでしょうか。

25条の場合、止めることができないので、さらに桂枝湯で発汗を促し、早くやり過ごそうというわけです。桂枝湯は間違いではなく、桂枝湯を与えて汗が大いに出ている、それなのに脈が洪大を示すならば、更に桂枝湯を与えなさい。
河川が氾濫したときに、あえてどこかの堤防を壊し、河川の水を逃がすことと、同じです。

26条では、本来ならば、発汗後、発汗が止まり水分補給をし、体が潤うと治るのですが、どうも口の渇きがなくならなくイライラする。このとき脈を診てみると洪大です。これはどうしたことでしょうか?
25条の汗を出しながらの脈洪大よりは落ち着いたのですが、体内での暴走が収まっていなかったのです。これに白虎加人参湯を使うと良いのです。水よりも冷やす力の強い白虎湯により暴走を止めようというのです。そして洪水のように血液を送り出していた心は疲労困憊しているはずです、そのために人参を加えます。

では、25条のときに白虎加人参湯を使ってはいけないのでしょうか?
発汗がある場合の脈洪大に、白虎加人参湯を使うと、冷やすので汗腺を閉め発汗を止めてしまいます。止められた勢いは、血中に戻り、脈をさらに洪大にします。この勢いが、白虎加人参湯で収めきれるかの勝負になります。

23条の逆状に続き、異常事態です。
このときの体温は何度を示しているのでしょうか?体温計で測ってみたいです。

25条において、「形逆の如く、一日再発する者」の脈はどうでしょうか?
脈洪大ではなく微緩に留まっているでしょうか?
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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