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231 四逆湯

231「脉浮而遲、表熱裏寒、下利清穀者、四逆湯主之。若胃中虚冷、不能食者、飮水則噦。」

「脉浮にして遅、表熱裏寒、下利清穀する者は、四逆湯之を主る。若し胃中虚冷、食する能わざる者は、水を飲めば則ち噦す。」

太陽病と陽明病(裏寒)の二陽併病と考えます。
陽明病には、裏熱、悪熱などの熱の場合と中寒、胃中冷など寒の場合があります。

表は熱であり裏は寒であるために、脉証は浮にして遅とバラバラの脉証になります。
一般的には先表後裏が治療方針ですが、清穀下痢になる場合は、裏寒が先になり四逆湯となります。
もしも、胃家寒実が胃中虚冷の状態になると、食することはできないため、水を飲んで脱水にならないようにと思っても、水を飲めばしゃっくりが出て苦しくなります。
逆に考えると、裏寒でも食べることができます。

201「陽明病、不能食、攻其熱必噦。所以然者、胃中虚冷故也。以其人本虚、攻其熱必噦。」
この条文を私は、「胃中虚冷の場合は、虚が主体なので、熱剤で攻めてはいけない。」と解釈しています。しかし231条では水を飲んでしゃっくりになっています。これは胃中虚冷を飲水により更に冷しているからです。
となると201条の解釈は間違いであり、「其熱」は寒熱の熱=陽という意味ではなく体温という意味と解釈し、「胃中虚冷の体温を攻めれば必ずしゃっくりになる。」と解釈し直します。
この条文の胃中虚冷と太陽病・陽明病(寒)の二陽併病とは似ています。

では、裏寒と胃中虚冷との違いはなにでしょうか。

裏寒とは、寒の邪が裏に存在することを意味し、裏が寒く冷えている状態であるから脉は遅になりますが、胃中虚冷よりは場所が漠然としているため、下痢清穀を以って四逆湯の判断をしています。

胃中虚冷とは、胃中が虚して冷たくなっている状況であり、脉は遅となります。
胃中虚冷は、201条では熱を攻めるとしゃくりになることから判断しています。
231条では、脉浮而遅の遅の原因が胃中虚冷の場合は、水を飲んでその熱を攻めるとしゃっくりになることから判断します。

「脉浮にして遅です。これは太陽病と陽明病の寒実との二陽併病です。病態は表熱裏寒となります。下痢清穀することから裏寒であると判断し、四逆湯と使います。しかし脉遅が裏寒によるものではなく、胃中虚冷による場合は水を飲むとしゃっくりになることからわかります。」
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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