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227 白虎湯

227「三陽合病、腹滿、身重、難以轉側、口不仁面垢、讝語、遺尿、發汗則讝語。下之則額上生汗、手足逆冷。若自汗出者、白虎湯主之。」

「三陽合病、腹満し、身重く、以って転側し難く、口不仁にして、面垢、譫語、遺尿し、発汗すれば則ち譫語し、之を下せば則ち額上に汗を生じ、手足逆冷す。若し自から汗出づる者は、白虎湯之を主る。」

腹満は、腸自体の運動抑制か腹膜のトラブルです。
我が身が重いと感じる状態は、いろいろな場面に在り、それだけではなにも絞り込めません。動きたくない、起き上がれない、思うように体が動かない、など、発熱時にもあり、低血圧、低血糖、貧血、脳のトラブル、各種の機能低下症など
この体が重いと感じながら、寝返りすらできないというのは、その運動機能の更なる重症度を示しています。
口不仁とは、口が苦いより状態がより悪く、肝臓のトラブルに胃家の熱が考えられます。
面垢とは、顔色が非常に悪いことです。顔色が悪くなる病態は、血液成分の異常です。
譫語、遺尿は脳症により起こるとです。
遺尿とは、遺志に関係なく小便が出てしまう。夜尿症も遺尿の一種ですが、この場合は三陽合病になってからですから、排尿が自覚できないと考えます。

下すと、手足逆冷ですから、冷たくなります。血液が末端に循環していない、ショック症状か?
白虎湯は体内の熱を取り去り、冷やして熱の暴走と止めるので、発熱しているのではなく、陽明の悪熱の蔓延です。
発汗は、発汗して処理する熱ではないので、反って悪熱を悪化させるため、さらに譫語となります。
下して裏熱が急になくなると、いままでその裏熱によって全身に悪熱が波及していたのですから、その中心の裏熱が瀉されることによって裏が虚し、全身の悪熱が裏に集約されるように集まってきます。そのため裏以外の気血が急に減少し、頭からは冷や汗が出て手足は冷たくなります。それとも、瀉すことで機能低下が進み、血液循環が悪化したのでしょうか。

現実の病態はどのようになりますか。
それが想像できなくては、この条文を活用することができません。
陽病ですから、全身が熱く感じます。脉証も熱を現わしているはずなので、浮大でしょうか。数か遅かはわかりません。
腹満は、腸の運動が低下しています。
体は重く、寝返りもできません。浮腫がありそうです。
口は何も食べられず、顔色も悪く血色がありません。
理解できないことを言います、小便は漏らすのでおむつをしています。
このように考えると、いかに病状が悪いかわかりますが、どうでしょうか。
そして汗が出ていることを確認できる場合には、白虎湯を服用できます。
これで体の全体の熱が鎮静化できれば、病状は少し落ち着くでしょう。

汗が出てない場合は、どうなるのか。
汗が出ていない場合は、裏熱の暴走ではなく、他の理由で脳症を起こしていることになるのか、または津液が足りなくて汗にならないと考えられます。
津液不足ならば、汗が出ていなくても白虎湯が使えるのではないでしょうか。

実際のこのような末期的状態において、なにができるでしょうか。
飲食をしていないので、水分を補給できていませんから、津液が減少し、大便も硬くなります。食べていないので、大便になる固形物がないともいえます。腸も運動していません。微熱が無くならないのは、津液不足とも考えられます。寝たきりの状態です。
体に熱が有り、腹満と口不仁から、大柴胡湯を選びます。
それで改善されなければ小建中湯になります。
これで多少の腹満は改善できたとしても、微熱がなくなりません。
やはり飲食ができないため、津液の不足は絶対的なものと考え、点滴をしてもらいます。
この点滴が津液になればOKなのですが、浮腫になる場合はOUTです。
点滴を体が利用できないときは、この白虎湯かもしれません。
しかし、体熱をなくしていまうことは死に至る可能性もあります。
その判断は「自汗出」にあり、汗を出すという生理機能がまだ働いていることの確認になると考えます。

三陽合病をどのように理解しますか。
太陽と少陽と陽明の病気ですが、症状に因ってそれぞれの陽の部分的な病と考えるのか、それとも部分ではなく全体の病の浸透率として考えるのかでずいぶん様子が違って見えてきます。
陰と陽の世界の陽が病に犯されていると考えます。
陽の領域全土に悪熱が広がっていくと、陰の力も弱くなり、陽が燃え尽きれば陰も消滅することになります。下すことは、悪熱を減少させることができずに、陽の基盤を壊したことになり、そこに陰が入り込み手足逆冷となったと考えます。燃え広がる陽の場を白虎湯によって消火作業をするイメージです。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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