スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

226 脉沈而喘満

226「傷寒四五日、脉沈而喘滿。沈爲在裏、而反發其汗、津液越出、大便爲難。表虚裏実、久則讝語。」

「傷寒四五日、脉沈にして喘満す。沈は裏に在りと為す、而るに反って其の汗を発し、津液越出すれば、大便難きを為す。表虚裏実、久しければ則ち譫語す。」

喘息のように胸が満して呼吸がしづらく脉が沈、血管が収縮しています。
それは胸腔内が陰圧にならないため、静脈環流が低下し、心拍出量が減少する為、血圧が低下しないように血管が収縮し、脉が沈になっています。
この状況を改善しようと、強心作用ある発汗剤を用いると、津液を汗として出す為、それを補うために大便は硬くなります。
そのために裏に実が生じ、表に巡らないために虚してきます。
時間が経つと譫語が現れてきます。

前条に続き「表虚裏実」です。
表虚裏実のままの状態が続くと、譫語になると書いてあります。
前条において、脳の血虚が言語障害となると解釈していましたが、それは違いました。
脳の状態変化が急性の場合に言語障害がおこり、そうでない場合は充血でも血虚でも譫語になると考えを直します。

これは陽明病なのでしょうか。
前条では、早く下した為、邪が陥入して表虚裏実になりました。
この条では、裏に在るに対し発汗させた為、表虚裏実となっています。

この条文が、前条にとても関係しているとすると、下記のようになります。
「脉沈は、その原因は裏に在ることは確かです。
しかし前条と同じく喘満を風の病と考え、前条の失敗をしないよう下すのではなく、先に風を解するために発汗させました。
喘満は治りましたが、津液が出すぎて、大便が硬くなりました。
しかし燥屎にはなっていません。
裏に少し実が発生しました。
その裏実が、気の流通を阻害しはじめたので表は虚となります。
しかしそれは譫語するほどではないのですが、このまま時が経つと譫語するほどの裏実になるでしょう。」

このように考えると、前条とこの条は共に表証裏証があり、前条では下したときの変証を説明し、この条では発汗したときの変証を説明していることになります。
その結果は、どちらも表虚裏実となっています。
この2条は、病の場所は裏にあるのですが、陽明病と言えるでしょうか。
条文頭に陽明の記述が無いところに、その思いが示されているようです。

スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。