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224 熱入血室

224「陽明病、下血、讝語者、此爲熱入血室。但頭汗出者、刺期門、隨其實而寫之、濈然汗出則愈。」

「陽明病、下血し、譫語する者は、此れ熱血室に入ると為す。但だ頭汗出づる者は、期門を刺し、其の実に随って之を瀉す、濈然と汗出でて則ち癒ゆ。」

針を使う治療法なので解説できませんが、病態を考えてみます。

胃家において、下血と譫語の症状です。
血室とは、特定の臓器なのか、または出血する臓器全般を指しているかになります。
子宮、膀胱、大腸からの出血と考えると、それぞれに血室があることになり、または太陽病編の婦人中風の血室と同じものと考えると、子宮と限定されます。

この条文の解釈には、どうもわからないことが多いです。
胃家熱実がすでに有る状況に於いて譫語して、その熱実が下血になると考えるパターン。
女子の生理時に、譫語している胃家熱実が子宮(血室)に入り、血熱となると考えるパターン。

下血することが譫語になる理由と考えると、下記のようになりました。
具体的なことは、下血、譫語、頭汗、期門を刺す、汗が出て愈ゆ、です。
期門を刺すことは、肝実を瀉すことらしく、肝の流通を良くすると考えます。
それは全身に血液が循環することにより、汗が出るとなり、愈ゆ兆候となります。
その前は、全身に血液が循環していないことになります。
この循環を妨げているのが、肝実と考えているようです。
この状態で、下血、譫語、頭汗となる病態を考えます。
それは下血による循環血流量の減少に因る譫語と額に出る冷や汗となります。
このように考えると、この下血は消化管出血か産科出血となります。

「愈」は解ではありません。
「愈」・・・ユ、いえる、いやす、まさる、いよいよ。治愈の意に用いられますが、この愈は病が解するのではなく、病がいえるのですから楽になるという解釈ができます。

大腸の出血、子宮筋腫による出血など、出血後は一時的に止まり回復しますが、再び出血を起こすことがあるので、解ではなく愈となっています。

胃家の熱が血熱となったと考えると、下記のようになりました。
「陽明病」を胃家熱実とする。
「下血、此為熱入血」は血室が存在し、そこに熱が侵入することにより、血熱が過剰になり、下血する
「譫語」は、過剰な熱による。
「頭汗」は気の上昇とする。
「期門を刺し、実を瀉す」を肝の実熱が邪魔をしているためそれを解する。
「濈然と汗が出る」を気の流通が回復した
もし頭汗が出ていない場合は、「刺期門、随其実而瀉之」をしないことになります。つまり肝実を瀉すほどに至っていないからです。
その場合は、下血により血熱が瀉されて、譫語も収まっていくと考えられます。

女性の生理に関係すると限定するならば、「婦人陽明」と記述してほしいです。

もう一度、考えます。
「下血しました。出血量が多くショックで理解できないことを言っています。この出血は消化管か子宮に血液が溜まっていたのでしょう。冷や汗を頭にかいている者は、期門を刺し、肝臓の貯蔵血を放出させます。もしこれで全身に血液が巡り暖かくなって汗が出るようであれば、癒えるでしょう。」
この解釈が正しければ、下血後の脉証は弱く早くなります。血管は拡張するので浮です。

これが、胃家熱実・肝実の熱が血室に侵入したため血熱になり、血熱が頭に上る為譫語し、頭汗となり、血室の血熱が過剰になると下血すると考えると、肝実が体表への気の流通を阻害して汗を止めているますが、血虚にはなっていないので、脉証は、血管壁は少し硬く、脈波には力強さがあり、血管は拡張していないと思います。

実際の脉証はどのようになるのでしょうか。

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Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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