スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

223 大承気湯

223「陽明病、讝語、有潮熱、反不能食者、胃中必有燥屎五六枚也。若能食者、但鞕耳。宜大承氣湯下之。」

「陽明病、譫語し、潮熱有り、反って食する能わざる者は、胃中必ず燥屎五六枚有るなり。若し能く食する者は、但だ鞕きのみ。宜しく大承気湯にて之を下す。」

「胃中有る燥屎五六枚」とは、どのような様子なのでしょうか。
「大便難」ではありません。
屎(シ)・・・糞(クソ)

216条に於いては、小承気湯を服用しておならが出れば燥屎が有ることを確認していました。この223条では、食することができなければ燥屎があることになると解釈しています。つまり裏虚のないことを前提に書かれています。
もし食べることができない理由が裏虚によるものであるならば、胃中に燥屎有りとはなりません。だから裏虚ではない場合の譫語、潮熱、不能食者は、必ず燥屎有りとなります。
では、どうして最初から裏虚ではないことになるのでしょうか。
もう一つ気になることに、陽明病では食することが旺盛であるのが基本との考えはどこからきたのでしょうか。
「不能食」は「食するあたわざる」・「食することができない」と読み、「能食」は「よく食す」と読んでいます。この「よく食す」は、「食欲がある」との意味に解釈されているようですが、そこがわかりません。
「能食」は、「食することができる」と読み、不可能と可能の違いとして解釈したいです。
つまりこの条文では、「もし食することが、なんとかできるならば、まだ屎は硬いだけです。」となります。
197「陽明病、若能食、名中風。不能食、名中寒。」
「陽明病、若し能く食すれば、中風と名づけ、食する能わざれば、中寒と名づく。」と読みましたが、「陽明病、もし食することが可能であれば中風と名づけ、食することが不可能ならば中寒と名づけます。」と私は解釈します。
このようになると「陽明之為病、胃家実是也。」は胃家実の病態が熱実なのか裏虚なのかはその後の判断によることになります。
「陽明病は食欲が旺盛である。」とは、この傷寒論のこれまでの条文からは言えません。

五六枚と具体的な数字があるということは、腹診をしたら五六か所硬いところがあり、これは糞が団子になって詰まっているのだろうと感じ、食べることができる場合は、まだ糞は硬いだけであるが、食べることができなくなった場合は、糞は乾燥してもっと硬くなっているであろうという経験があったのでしょう。
もう一つ別の考えがあります。
「枚」ではなく「日」の誤字と考えます。
216「陽明病、潮熱、大便微鞕者、可與大承氣湯。不鞕者、不可與之。若不大便六七日、恐有燥屎、欲知之法、少與小承氣湯、湯入腹中、轉失氣者、此有燥屎也、乃可攻之。若不轉失氣者、此但初頭鞕、後必溏、不可攻之、攻之必脹滿不能食也。欲飮水者、與水則噦。其後發熱者、必大便復鞕而少也、以小承氣湯和之。不轉失氣者、愼不可攻也。」
この条文には「若不大便六七日、恐有燥屎」とあり、おならによって実と裏虚の判断をしていますが、223条では裏虚はない条件なので、「胃中必燥屎五六日也」となり、全体としては「譫語、潮熱有り、反って食することが不可能なのは、胃中に燥屎が必ず有り56日になるからです。」または「56日になり、必ず燥屎が胃中に有るからです。」と解釈できます。
この解釈にすると、前条の「発潮熱」はこの時に潮熱が現れたとし、この条の「有潮熱」はすでに潮熱が有ったと時間の経過が「発」と「有」に違いがあることと一致します。

「反不能食者」の「反」は、譫語潮熱において不能食は裏虚になりますが、そうではなのに不能食になっているので、「反」の字が使われています。

前条までは実熱と裏虚の陽明病について、この条では実熱の強弱について書かれています。

「陽明病、譫語し、潮熱が有る場合、裏虚ではなく食べることが不可能な者は、胃中に必ず燥屎が有り五六日なるからです。もし食べることができるならば、まだ燥屎になならず硬いだけです。どちらにしても胃家熱を解するために大承気湯を服用して下してください。」

スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。