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212 陽明病、心下鞕滿者、不可攻之。

212「陽明病、心下鞕滿者、不可攻之。攻之利遂不止者死。利止者愈。」

「陽明病、心下鞕滿する者は、之を攻めるべからず。之を攻め、利遂に止まらざる者は死す。利止まる者は愈ゆ。」

「不可攻之」といっておきながら、「利止者愈」とはなんだ!

一か八か、生死を賭けて下す場合もあるということでしょうか。
しかし、ここは陽明病であり、陰病ではありません。
下痢が止まらなく、そのまま死に至るということは、陰病ではないでしょうか。

陰病中の陽明病・・・陰病でありながら胃家実、心下鞕滿を現わす。
陰中の陽を、絶妙なバランスで陰を傷つけることなく陽だけ取り去ることができれば治る。
しかし、それは不可能に近いので攻めてはいけません。

そうならば、陽明病編に入れるより、陰病編に入れれば良いことになります。

胃家実、心下鞕滿、一度下し、下痢が止まらなければそのまま死にいたる病気は、実際にはどのような状態でしょうか。
症状は心下鞕滿だけなのでしょうか。
逆に考えれば、心下鞕滿以外の症状がないとも考えられます。
155「傷寒五六日、嘔して発熱する者は、柴胡湯の証具る。而るに他薬を以て之を下し、柴胡の証仍ほ在る者は、復た柴胡湯を与う。此れ已に之を下すと雖も、逆と為さず、必ず蒸蒸として振い、却って発熱汗出でて解す。若し心下満して鞕満する者は、此れ結胸と為す也、大陥胸湯之を主る。但だ満して痛まざる者、此れ痞と為す、柴胡之を与ふ中らず、半夏瀉心湯に宜し。」
上記の条文と絡めて読むと、「心下鞕滿だけで結胸と考えないでください。」となります。

ひとつ前の条でも「嘔多、不可攻之」と書き、この条でも「心下鞕滿、不可攻之」と書いています。それぞれ原因はわからなくても、胃家つまり腑病には時として生死にかかわる病があることを経験的に把握しており、その臨床経験からこの条文が書かれていると思います。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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