スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

210 大便鞕

210「陽明病、本自汗出。醫更重発汗、病已差、尚微煩不了了者、此必大便鞕故也。以亡津液、胃中乾燥、故令大便鞕。當問其小便日幾行、若本小便日三四行、今日再行、故知大便不久出。今爲小便數少、以津液當還入胃中、故知不久必大便也。」

「陽明病、本と自から汗出づ。医更に重ねて汗を発し、病已に差え、尚微煩し了了たらざる者は、此れ必ず大便鞕きが故なり。津液を亡し、胃中乾燥するを以って、故に大便をして鞕からしむ。当に其の小便日に幾行なるかを問うべし、若し本小便日に三四行、今日に再行されば、故に大便久しからずして出づるを知る。今小便数少きを為せば、津液当に還りて胃中に入るを以っての、故に久しからずして必ず大便することを知るなり。」

「差」を「いえる」と読むが、「癒える」とは違い、「治る」のではなく「前より良くなった。」「前とは差がある」ということです。
医が重ねて発汗した理由はどこにあるのでしょうか。
(そうでなければ、発汗は誤治になり、重ねることは不自然です。)
前条に続き、何らかの外邪に因る外証があったことになります。
例えば、胃家実の者が寒邪に因って表寒実なのですが悪熱によって自ら汗が出ている状況と考えられます。

そこで先に発汗によって寒邪を治します。
しかし、発汗剤を使ったことが、胃家実に何らかの影響を与えます。
それが「微煩し了了たらざる者は、此れ必ず大便鞕きが故なり。津液を亡し、胃中乾燥するを以って、故に大便をして鞕からしむ。」です。
発汗を重ねた結果、津液が減少し、胃中乾燥し、大便が硬くなりました。
この場合は、小便の様子に注意します。
発汗剤を使用する前は、1日に3~4回小便に行っていたのが、今は2回ぐらいしか行かない。このように小便が少なくなっているのは、減少した津液を元に戻そうとしているためです。そのうちに大便は出ます。

この解釈の問題点は、併病と記載されていないことです。
私のイメージは、「腑病であり、そこで傷寒になり、発汗で傷寒は治ったものの、胃家実はそのまま残っています。」なので、併病となります。
しかし、併病と書かれていないのは、初めの病態が主体ではなく、陽明病にて便秘になっても下さない場合のあることを示し、その病態と判断基準が主体となっている為です。
病気の種類を追加したのではなく、症例を補記したと考えました。

「了了」・・・リョウ、もつれる、おわる、さとる、あきらか。牛のあしのもつれる形。
「微煩不了了者」・・・少し煩わしいが、だらだらとはしていない者。
スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。