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209 此必衂

209「陽明病、口燥但欲漱水、不欲嚥者、此必衂。」

「陽明病、口燥し但だ水を漱(すす)がんと欲し、燕(の)むを欲せざる者は、此れ必ず衂す。」

口が乾燥して水ですすぎたいと思うが、飲みたくはない。
必ず鼻血が出ます。

どうして鼻血として出血するのでしょうか。
鼻血がでるということは、鼻の粘膜の血管が充血していることになります。
原因としては、のぼせ、脳圧の上昇。
口腔粘膜が乾燥するということは、唾液の分泌が抑制されいます。
それは、交感神経の亢進によります。
そして、嚥下したくないというのは食道の蠕動運動が交感神経の亢進により抑制されていることになります。

胃家実熱の人が、何かの原因により、交感神経が刺激され、唾液が出なくなり、食道の蠕動運動が抑制されて嚥下がスムーズでなくなっています。末梢血管は収縮し、血液は身体の中心にシフトし、脳圧が亢進します。この程度が高いと鼻血を出します。

鼻血が出るほどに脳圧が上昇しているならば、他の症状が有っても良いではないかという疑問が出てきます。
47 「太陽病、脈浮緊、発熱、身に汗無く、自ら衂する者は癒ゆ。」
46 「太陽病、脈浮緊、汗無く、発熱、身疼痛、八九日解せざるは、表証仍ほ在り、此れ当に其の汗を発すべし。薬を服し已り微しく除き、其の人煩を発し目瞑し、劇しき者は必ず衂すれば乃ち解す。然る所以の者は、陽気重なるが故なり。麻黄湯之を主る。」
55「傷寒脈浮緊、汗を発せざるに因って衂を致す者は、麻黄湯之を主る。」
56「傷寒大便せざること六七日、頭痛熱ある者は、承気湯を与ふ。其の小便清なる者は、裏に在らず仍ほ表に在るを知るなり、当に須からく汗を発すべし。若し頭痛する者は必ず衂す。桂枝湯に宜し。」
上記のように太陽病における鼻血は陽気が多いが故に鼻血が出る状況がわかります。

もう一度条文を見てみます。
「口が渇いて、漱ぎたい」というのは、胃家実熱における普通の行動です。
そして、普通ならば水を飲んで、胃熱を抑えます。
しかし、この条では「嚥むを欲せざる」となり、これが異常な反応です。
鼻血が出るぐらい、脳圧が上昇しています。
太陽病であれば、頭痛や無汗など鼻血が出る状況がそろっていますが、陽明病のこの場合では、すでに胃家実熱に於いて体全体に熱が充満しているので、さらに脳圧が上がっても差が少ないために頭痛が起きなく、更に交感神経の亢進により、飲食物の飲み込みがスムーズではなくなった時には、鼻血が出る状況になっていることになります。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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