スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

桂枝加附子湯

21「太陽病、発汗、遂に漏れて止まず、其の人悪風、小便難、四肢微急、屈伸も難しい者は、桂枝加附子湯主之。」

17条の脈浮緊発熱において、汗出でざる者ではなく発汗できた者の場合、
そして汗が止まらなくなった者の中で、
「悪風、小便難、四肢微急、屈伸も難しい者」は桂枝加附子湯で治ります。となります。
「漏れて止まず」とは、異常な状態である悪循環(ポジティブフィードバック)に入ってしまい、止まるはずなのに止まらないという状況です。この状況であるという確認はどうしてわかるのでしょうか。
それは、脈診しかない。
この時代、診察においてもっとも有効な検査が脈診だったに違いなく、現代の血液検査のように、誰しもが行なっていた行為であるがゆえに記述されないこともあるではないしょうか。
脈は、汗が出る状態を示していなく、それは脈に緊張感が増していたのではないでしょうか。
この緊張は、小便難、四肢微急、難以屈伸が体に与える影響の結果とも考えられます。

病気とは、正常な生理作動状態ではないことなので、理解が難しいです。
病気=異常な生理にも一定の道理が存在し、その道理を導いてくれるのが傷寒論です。
傷寒論は、患者の症状を拾い出し、異常な生理状態を理解し、対応処方を決定しています。

この条より、中風桂枝湯証類の加減の必要な場合の治療指針となっています。
16条までに、桂枝湯証を説明し、次に与える場合、与えない場合を説明し、ここからは加味の必要な場合の症例と治療法剤が示されています。

実際の症状として考えてみましょう。
患者の症状は、発汗後の「遂に漏れて止まず」ですが、現実的には「汗出」と同じことです。汗が出ているのか、汗が漏れているのかは、汗の様子から判断はできないと考えます。
「悪風」は同じ。
「小便難」は「小便不利」より軽症であるがゆえに、自覚が無いように思えます。また年寄りになれば日常的に「小便難」ともいえます。逆に言えば「小便利」ではないことと「小便不利」でもないことを確認することでしょう。
「四肢微急、難以屈伸」は、頭項強痛、項背強几几などなく、また皮膚や筋肉の緊張も無く、手足の調子が悪いと感じます。
「汗出、悪風、小便が少し出にくい、頭項背の強痛はないが四肢は動きにくい。」
「汗出、悪風」から中風桂枝湯、「小便難、四肢微急、難以屈伸」より附子が追加されています。
中風領域内でおこる腎陽虚となり、虚による末梢血流不全ともいえます。
一方、太陽病中風であるので、胃腸にそれほどのトラブルはないと考えます。
対応処方から、脱水状態ではなく、部分的虚による四肢微急に附子を加味したのです。

もう一度条文を見て見ましょう。
「太陽病において発汗は部分的「虚」を誘引することがある。附子が対応する場合は、手足の動作に違和感があるときである。」と解釈できます。
このように発汗が誘引する虚の症状が、条文と異なれば加味する生薬はそれに対応するものとなるのは当然です。
スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。