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206 心中懊憹者。身必発黄

206「陽明病、無汗、小便不利、心中懊憹者。身必発黄。」

「陽明陽、汗無く、小便不利し、心中懊憹する者は、身必ず発黄する。」

「陽明病、汗が出ていなくて、さらに小便が出難い場合は、心中がもやもやして苦しくなり、黄疸を発するようになる。」

生理学から「無汗」を調べました。
発汗の抑制は交感神経節後線維のコリン作動性線維であり、アセチルコリンで発汗がおこり、アトロピンで抑制となります。
汗腺だけが交感神経支配でありながら、伝達はアセチルコリンなので、発汗の抑制は副交感神経の抑制となります。
この作用から、膀胱の括約筋の収縮から排尿困難、心拍数の増加が伴ってきます。
心中懊憹が、心拍数の増加から起こる症状とするならば、「無汗、小便難、心中懊憹」は、副交感神経の抑制による症状と考えられます。

内臓の運動抑制と発黄の関係を考えます。
「発黄」が黄疸だとすると、胆汁のうっ帯、軽い閉塞により、腹痛が起こり、この刺激により腹痛を回避するために副交感神経の抑制が起こっている状態と考えました。
ですから、この時点では黄は発してはおらず、「いつか必ず黄を発する」となります。

胆石痛は一時的な痛みがあり30分ぐらいで収まります。上腹部や肋骨の右上部に周期性のある痛み(胆石仙痛)を心中懊憹と考えることもできます。

以上より解釈は下記になります。
「心中懊憹(胆石仙痛)があり、そのため副交感神経の抑制が起こり、無汗と排尿困難になる者は、30分ぐらいすると治りますが、これは胆汁のうっ帯か閉塞に因るものなので、いつか必ず黄疸を発します。」

「無汗」と書き、「反無汗」と書かないところに、無汗が自然であることを意味し、完全にこの病態を把握していることが「必」に現れています。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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