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203 其身如蟲行皮中状者

203「陽明病、法多汗、反無汗、其身如蟲行皮中状者、此以久虚故也。」

「陽明病、法汗多し、反って汗無く、其の身虫の皮中を行くが状の如き者は、此れ久しく虚するを以っての故なり。」

「法則としては汗が多いとなりますが、反対に汗が無く、皮膚の中を虫がはいずっているような感覚がある場合は、これは以前から長く虚を持っていたからである。」

胃家が虚なのだから、熱が実して表にあふれ出すことは無いはずです。
そうすると、この場合の無汗は体温を逃がさない為のものと考えられます。
胃家虚により皮膚の温度を維持することができないため、時々低下した部分の皮膚を震わせて熱生産を高めているのではないでしょうか。

全身の体温情報は、視索前野・前視床下部、中脳、延髄、脊髄、腹部内臓などに存在する温度受容組織によって管理されています。
これらの組織には共通した性質があり、生理的範囲で温度を上昇または下降させると、部位により程度の差はあるが、その変化を打ち消す方向の自律性および行動性体温調節反応がおこり、これらの部位から局所の温度に敏感に反応する神経活動が記録できます。
つまり、以前より虚である人は正常範囲内の低い体温であったのですが、トラブルにより、正常である汗がある状態から、保温のため汗腺を閉じた状態になりました。ここで外寒に当たれば悪寒になりますが、ここでは胃家の熱生産が更に低下したため、表の温度が少しずつ下がり、局所での震えが起こったと考えます。
さむけを感じないまま、局所での震えが起こる為、「虫が皮中を行く」と表現になったのでしょう。

視床下部に伝達される経路が、体温情報により体温を上昇させる経路と、さむけとして感じる経路が異なるので、さむけを感じなくても神経活動は起こります。

脉証は、無汗ですが気血が表に巡っていないため「沈」となります。無汗は汗腺を閉じていますから血管も収縮します。この状況に対抗し心拍出量を増加し、気血の巡りを回復したいところですが、虚であるためできません。脉は弱いのですが、その程度はこの力関係によって決まります。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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