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182 白虎湯

182「傷寒脈浮滑、此表有熱、裏有寒、白虎湯主之。」

「傷寒脈浮滑、此表に熱有り、裏に寒有り、白虎湯之を主る。」

この条の「表有熱、裏有寒」は状態の説明であり、「表に熱邪が有り、裏に寒邪がある」とは言っていません。
症状から、邪の存在を決定できない場合を想定しているのではないでしょうか。
脉浮滑は表に熱が有り裏に寒が有る時の脉証となります。

前条までのグループは、発汗が対象ではない場合の脉浮の病態が集められています。
この条の脉浮もまた同じであり、考える比較対象は表裏倶熱の脉浮です。
気血は表に向かって流れるので滑となり、裏の熱が少なくなり寒になります。
この場合は表熱を白虎湯で解します。

176「傷寒脈浮、発熱無汗、其表不解者、不可与白虎湯、渇欲飲水、無表証者、白虎加人参湯主之。」
176条で無汗では白虎湯は使用できないことを確定しています。
そしてこの182条によって白虎湯は表熱を冷やして解することがわかります。
表を冷やす為、汗腺が閉じます。そのため無汗の状態では使用できません。
裏から表へ、そして外に向かって流れている気血は、白虎湯を服用することに因って、表の熱が減少し毛細血管や汗腺も閉じ、その流れを断ち切ることに因って、裏に戻っていきます。

「表有熱、裏有寒」は、気血のシフトによっておこる表裏の状態を比較した表現となっていると考えます。裏が寒になっていると考えるのではなく、表に熱が偏っていることの表現です。表:裏=50:50の気血が、表:裏=70:30にシフトすると、表に熱大、裏に熱小となり、二原論で表現すると表の熱大が熱となり、裏の熱小が寒となります。相対的に考えます。裏が冷えて病気だというほどではないく、表裏倶熱の脉浮が脉浮滑になる熱のバランス状態を説明しています。
もし、裏の熱量が表の熱量と同等以上であれば、脉は浮滑を超えて洪大になると思います。


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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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