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176 白虎湯、白虎加人参湯、177

176「傷寒脈浮、発熱無汗、其表不解者、不可与白虎湯、渇欲飲水、無表証者、白虎加人参湯主之。」

「傷寒、脈浮に、発熱し、汗無く、其の表解せざる者は、白虎湯を与うべからず。渇して水を飲まんと欲し、表証無き者は、白虎加人参湯之を主る。」

この条文で気になる所は「其の表解せざる者は、白虎湯を与うべからず。」です。
「其の表が解すれば、白虎湯を与えても良い。」ことになります。
そうなると、白虎湯で解する表裏倶熱があることになります。

これらを加味して読みます。
「傷寒脉浮、発熱無汗に投薬した。表が解した場合は表裏倶熱なので白虎湯を与えなさい。しかし表が解しない場合は白虎湯を与えてはいけません。表が解し、表裏倶熱、渇して水を飲みたい者には、白虎加人参湯を与えなさい。」

別の読み方として、「本来表裏倶熱の場合は汗が出るので、無汗が表裏倶熱によって汗が出て表が解することを期待している。」があります。
そうなると度の道、自然に解さない場合は表を解する治療が必要となります。

つまり治療手順として2段階、2処方必要な場合が書かれています。
表裏倶熱の状態では、汗が無いことは白虎湯(加人参湯)が使えない決定条件になります。

「表裏倶熱、発熱、無汗」の状態を推理してみます。
一つは、表裏倶熱に外邪による攻撃を受けた場合です。
もう一つは、表裏倶熱により血液がシフトし体表面に偏り、脳に血液が不足し、それを改善するために体表面の血管を収縮し汗腺が閉じた場合です。

外邪性の場合は、すでに発汗の下地は出来ているので、芍薬甘草湯、桂枝湯で試して、ダメな場合には麻黄類もしかたがないでしょう。とにかく汗を確保しなければなりません。

問題は血液がシフトした場合です。
本来、血液は人体の中心に有るものです。それが体表の血管が全て拡張してしまったら、・・・。
思いつくのは熱射病です。
すでに発汗は止まっているので、水を飲んでも発汗に因る放熱はできません。体を冷やして血液を心臓に戻す努力をします。もしも汗が出ようになれば助かります。
対応処方は何になるでしょうか。
初期は芍薬甘草湯や桂枝湯、最悪守る場所は心臓ですが、大青龍湯はどうでしょうか。
それほど緊迫した場面があると思います。

以上のように表裏倶熱に対し無汗では白虎湯は不可であることを示しています。

「表裏倶熱、渇欲飲水、無表証」の表証が無いことの確認は「汗が有る」ことです。前条に書かれている悪寒や悪風などはこの場合の表証には含まれません。また発熱も体熱の範囲であれば問題ありません。表裏倶熱の場合には「汗が有る」ことが体のシステムが壊れていない証なのです。だからこの場合は、白虎加人参湯を与えなさいとなります。

この条文は、白虎湯類を使う場合の判断基準を示しています。

白虎湯と白虎加人参湯に書き分けている理由は、本来の表裏倶熱に対する白虎湯の使用許可を汗の有無にあることを示しており、更に水を飲みたいという口渇の症状から血液量の減少と心臓への負荷を考えて白虎加人参湯となっています。

177「太陽、少陽併病、心下鞕、頸項強而眩者、当刺大椎肺兪、肺兪、肝兪、慎勿下之。」
「太陽、少陽の併病、心下鞕く。頚項強ばりて眩する者は、当に大椎、肺兪 肝兪を刺すべし、慎んで之を下す勿れ。」

針の治療法なので解設できません。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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