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175 白虎加人参湯

175「傷寒無大熱、口燥渇、心煩、背微悪寒者、白虎加人参湯主之。」

「傷寒大熱無く、口燥渇し、心煩し、背微悪寒する者は、白虎加人参湯之を主る。」

この条文の中で、症状として一番ハッキリしているものは「口燥渇」です。
「心煩」はいろいろな場面に有り、「背微悪寒」は表証の一つとして考えられ、「無大熱」は前提条件がないと意味をなしません。

「無大熱」は前条の熱の暴走「欲飲水数升」ほどの表裏倶熱は無いということになります。
つまりこの病状を診るときに、すでに174条であることを知りながら、それほど悪循環には至っていないが、病態は同じなので白虎加人参湯を使います。

「時々悪風」と「背微悪寒」の違いは、
174条では、熱が強い為発汗と共に放散し、時々表の熱が減少することがあり、その時に悪風を感じます。
175条では、熱がそれほど強くない為、背中からの熱の放散しかなく、その為微悪寒があります。
一般的には、「悪寒、悪風」は外寒による皮膚血管の収縮によりその部分の体温の低下を意味しますが、この場合は表裏倶熱なので、熱を放散したところが他の身体よりも体温が低下する為におこる悪寒悪風と考えます。

以前にも書いてありますが、悪風はときどきさむけであり、悪寒は連続しているさむけが基本的な違いであり、さむけの強弱ではありません。

もう一度考えます。
背中に少し悪寒がある。口が渇く、少し熱っぽい、脉は浮・・・この時に使うのは葛根湯になりますが、もし胸が煩わしい場合に白虎加人参湯が思い浮かぶでしょうか。
胸が煩わしい=呼吸の異常と考えれば、麻黄剤でもOKです。
やはり「口燥渇」がきわだっていないと、表裏倶熱にたどり着けません。
診断の分かれ目になります。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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