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172 173 瓜蒂散 蔵結

172「病如桂枝証、頭不痛、項不強、寸脉微浮、胸中痞鞕、気上衝咽喉不得息者、此為胸有寒也。当吐之、宜瓜蒂散。」

「病桂枝の証の如くに、頭痛まず、項強ばらず、寸脉微浮、胸中痞鞕、気上って咽喉を衝き息するを得ざる者は、此れ胸に寒有ると為すなり。当に之を吐すべし、瓜蒂散に宜し。」

桂枝証の様だけど違うことを、一生懸命訴えています。
表証は無く、しかし170条で説明したように、脉の寸口が微し浮を示しているため、「宜桂枝湯」になります。
胸中と心下の違いは有りますが、同じ痞鞕となり紛らわしい症状です。
胸中を胸膜全体と考えると、柴胡剤の適応症状とも思われます。

「気上衝咽喉不得息」で「胸有寒」となるのでしょうか。
実際に胸が寒によって冷えている症状があるのでしょうか。
条文には、記載されていません。
一番特異な症状は、「不得息」は「呼吸ができない」状態といえます。
これは喘息発作、心臓発作などのショック状態ではないでしょうか。
これに対し、瓜蒂散を服薬させ、嘔吐させるという荒治療をします。
「当に之を吐すべし」と実際に物を嘔吐するのではなく、寒と排除することを強調しており、横隔膜の急激な収縮により心臓に血液を送ることを期待しているとなると、対象は心臓発作になります。

解釈は、このようになります。
「最初状態は桂枝証のような状態であった。頭痛や項の強もなく、ただ寸口の脈が浮であった。そのうちに胸全体が硬くなり、呼吸が荒くなり、遂に呼吸が出来なくなった。これは胸の中が寒邪によって冷えて硬くなってしまった。しかし暖める余裕はないから、瓜蒂散で嘔吐により、邪を排出させよう。」

173「病脇下素有痞、連在臍傍、痛引少腹、入陰筋者、此名蔵結、死。」

「病脇下に素と痞有り、連なりて臍傍に在り、痛み少腹に引き、陰筋に入る者は、此れを蔵結と名づく、死す。」

「有」と「在」の違い生かすには、「脇下に有った痞が臍に連なって在る」ではダメです。
所有と存在の違い
「脇下の痞の素を所有していたが、それが臍の周辺に痞が常時(連続)存在している、下腹部が引きつるように痛い、腹の中まで痛みが広がった者は、蔵結と言い、死にます。」

これは、内臓のトラブルであり、一番多いのが盲腸ではないでしょうか。
盲腸が破裂して、腹膜炎を起こし、死にいたる様子を想像します。

実際の死因は、この時代には分からなかった為、この様子を記述し蔵結としたのでしょう。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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