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170 表は桂枝湯 裏は瀉心湯

170「傷寒大下後、復発汗、心下痞、悪寒者、表未解也。不可攻痞、当先解表、表解乃可攻痞。解表宜桂枝湯、攻痞宜大黄黄連瀉心湯。」

「傷寒大いに下して後、復汗を発し、心下痞し、悪寒する者は、表未だ解せざるなり。痞を攻むべからず。当に先ず表を解し、表を解して乃ち痞を攻むべし。表を解するには桂枝湯宜し、痞を攻むるには大黄黄連瀉心湯に宜し。」

これは問題です。
心下痞と悪寒がある場合に、別々の邪に因るものなのか、心下痞による悪寒なのかを区別しなければなりません。その鑑別点が記述されていません。
前条における外証は、下すことで除かれるべきものと判断されていますが、結果的には表に残ってしまった場合が書かれています。
この条のようにはっきり表と裏に分かれていません。
また桂枝人参湯の条文では、表裏不解とし、桂枝人参湯により同時に解することができることを示しています。

この条では、表と裏を桂枝湯と大黄黄連瀉心湯に分けて解するべきことを示しています。
そして心下痞と悪寒の病状を示すもう一つの条文が附子瀉心湯です。
161「心下痞、而復悪寒、汗出者、附子瀉心湯主之。」
この附子瀉心湯との違いはどこにあるのでしょうか。
「傷寒論入門・森田幸門著」によると、
「発汗の程度で見分ける」
「この条文の場合は、汗は無いわけではないが附子瀉心湯よりは少ない。」と書かれています。
これは、とても難しいことです。無汗と有汗の判別がやっとのところなのと、年齢に因って皮膚の水分量が違い、若い人の皮膚は潤っている為しっとりしています。
附子瀉心湯の汗出が、脱汗ならば判別もできるでしょうが、そうではありません。

考えられることは、脉証です。
桂枝湯の対応病は脉浮、瀉心湯の対応病は脉沈です。
これを同時に存在させるとどうなるのでしょうか。
桂枝湯=瀉心湯・・・脉平
桂枝湯<瀉心湯・・・脉沈
桂枝湯>瀉心湯・・・脉浮
桂枝湯の対応する表邪は脉を浮にしようとする為、心下痞による脉沈が浮側へ移行することになります。
つまりこの条文の状態は、「心下痞、悪寒、脉浮」ならば表邪の存在が認められます。
附子瀉心湯は「心下痞、悪寒、汗出、脉沈」と想像します。

または、寸口と尺中の比較から、表邪の確認をしているかもしれません。
尺中よりも寸口が浮いている、または実していると感じることによって表邪の存在を知ることになります。

160「心下痞、按之濡。其脉関上浮者。大黄黄連瀉心湯主之。」
脉の関上が浮の場合は、大黄黄連瀉心湯になります。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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